愛車のサウンド環境に不満をいだいている人に朗報です
クルマを運転している時は、じつは好きな音楽を存分に楽しめる極めてプライベートな時間である。車中はいわば移動するオーディオルーム。ドライブ中は推しのアーティストの楽曲を聴いているという人も多いだろう。最近のクルマは、昔に比べると軽自動車でさえはるかにいい音響装備が整えられているが、サウンドに物足りなさを感じている人も多いのではないだろうか。そこでAMWがオススメするのが、なるべくコストをかけず、手軽に、しかも劇的に変化を体感できるサブウーファーである。ではなぜ数あるアイテムの中からサブウーファーをあらためてAMWが推薦するのか、その理由を3つ解説しよう。
理由1:良いサウンドを求める場合の費用対効果が高い
車内のサウンドクオリティを本気でアップしようとするならば、高級なスピーカーに交換したり、出力を上げるためにアンプを追加したり、ノイズを低減して伝送ロスの少ない高級ケーブルでラインを引き直して……と、それはもう、マニアの沼が待っている。追究するうちに、クルマ1台が買える値段になっていた……というオーナーの話もよく聞く。
しかし、これはサウンドにこだわりを持つ(しかも聴覚も優れた)マニアだからこそ楽しめる世界だ。今回AMWがオススメするのは、純正スピーカーのまま音質を上げるアイテム。その最たるものがサブウーファーというわけだ。
ではなぜサブウーファーなのかといえば、純正スピーカーではサイズが小さくて、低音をしっかりと出すことができないから。そもそも低音は低い周波数のロードノイズでかき消されることが多く、それを補う意味でもサブウーファーを装着するだけで劇的に音質が向上するのだ。
ウーファーと聞くと、ズンドコとやたら低音を強調するだけのものだと思う人も多いだろうが、それは大きな誤解だ。低音がしっかりと出ることで、中高音の響きがより豊かになって、聴いている楽曲に表情が生まれてくるのだ。
さらに最近のクルマは純正状態でも高音を再生するツィーターが装着されていることが多くなった印象だが、サブウーファーの装着となると追加オプションを選ばないといけない場合が多い。足らない部分をプラスするという意味でもサブウーファーを選ぶメリットは大きいのだ。
ではどんなサブウーファーがいいのか。スペースや予算にゆとりのある人ならばユニットサブウーファーでもいいだろう。しかし、これはアンプやエンクロージャーが別に必要となって、手軽に楽しむという今回のコンセプトからは外れてしまう。そこでスペースも取らず、初期費用を一番抑えられるのがパワードサブウーファーと呼ばれるジャンルになる。
その中で今回紹介するサブウーファー「TS-WX140DA」は、2023年6月に発売されたカロッツェリアの最新モデルである。前モデルとなる「TS-WX130DA」と比べて同じコンパクトなサイズながら──後述するが──重低音のイコライザーモードがひとつ増えて3つとなり、最大出力も10Wアップの170Wとなった。価格はオープンプライスとなっているものの、前モデルとほぼ同じ、据え置きの実勢価格2万円弱(編集部調べ)と、バリューあるのが推薦理由のひとつである。
このジャンルのサブウーファーでは定番かつ信頼おけるパイオニアのブランド、カロッツェリアの最新作が、前モデルから性能がアップして実質的にプライスはそのまま。しかも2万円弱で誰でも体感できるほどの音質改善ができるのだから、費用対効果という側面からも超オススメなのである。
理由2:設置場所を選ばないスリム設計
サブウーファーだけでなく、スピーカーの取り付けと聞くと、配線の取り回しや内装の取り外しなど「なんだか面倒そうだ」というイメージが先行するため、敬遠してきた人もいるはず。しかし、「TS-WX140DA」は、そんな煩わしさから開放されたサブウーファーだ。
「TS-WX140DA」のサイズは、280mm×200mm、高さは70mmと非常にコンパクト。そのため、設置場所は助手席下といった目立たない場所も可能だし、ラゲッジに置いても邪魔にはならないだろう。コラムシフトなどでフロント座席がウォークスルーできる車両であれば、運転席と助手席の間に据えるのもいいかもしれない。このように設置場所に困らないという点はとても魅力的だ。
理由3:煩わしい配線から解放
設置場所は置くだけの簡単取り付けであったけれど、どこから電源を取ってくるのかという問題が残っている。一般的にはクルマのバッテリーから電源をとるため、フロントのエンジンルームやリアのラッゲジなどバッテリーを搭載してある場所からバルクヘッドなどを通して配線しなければならない。これが非常に面倒な作業なのである。
しかし、「TS-WX140DA」は、カーナビやオーディオの裏から電源を取ることができるので、接続が超簡単。これを実現したのは、最大消費電流4.3Aという省電力設計を実現したから。省電力はいいけれど、肝心のサウンドも迫力なくなってしまうのでは? と心配する人も多いかもしれないが、そこは電力効率のよい「170W CLASS Dアンプ」を採用することで、クラスを超えたハイパワーと高音質を両立しているのでご安心を。
さて、その肝心のサウンドに関してAMWが注目するのは、重低音を活かすためのハニカム構造を採用した筐体である。従来の構造より筐体の底面にハニカム構造を採用することで、サブウーファー自体の剛性をアップ。パワーが上がるのは良いことだがその分だけ筐体が共振することによって歪みが発生し、逆に音が悪くなってしまう。剛性をあげることによって入力信号に対して忠実な重低音を再生することが可能となって、クリアなサウンドが楽しめるというわけである。
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