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アルピーヌF1パイロットに直撃インタビュー!「鈴鹿サーキットの攻略は、勇気を出すことかな(笑)」

スペシャルヘルメットの後ろには「鈴鹿」の文字があった

スペシャルヘルメットは日本への愛を表現するデザイン

好天に恵まれ、3日間で計22万2000人が来場した2023年のF1日本グランプリ。航空自衛隊のブルーインパルスも展示飛行を行ない、決勝日は2012年以来久々に10万人以上の観客が鈴鹿に集った(10万1000人)。

F1ドライバーにインタビューする機会に恵まれた!

それに先立ち、9月21日木曜日には、F1ドライバーを含む、レーシングドライバーがドライブする市販車に同乗し、グランプリ開催サーキットでの走行を体感できるイベント、「フォーミュラワン・ピレリ・ホットラップ」を開催。

このイベントにルノー・ジャポンとピレリジャパンのご厚意により、参加する機会を得た。さらにBWTアルピーヌF1チームのエステバン・オコン選手とピエール・ガスリー選手の2名のドライバーにもインタビューすることができたので、レース前の彼らの素のコメントをここで紹介する。

「筑波サーキットでドリフトをするのが僕の夢」(オコン選手)

まずはエステバン オコン選手にいくつか質問をしてみた。

──鈴鹿サーキットの印象は?

「鈴鹿サーキットは全体的にすごく面白いレイアウトで、流れがとてもいいですね。苦手な部分は特になく、セクター1が一番好きです」

──ご自身とガスリー選手とのドライビングスタイルの違いは?

「最新のF1マシンから最大のパフォーマンスを引き出す方法はかなり限られているので、ふたりのドライビングスタイルにはっきりした差はないと思う」

──2021年のハンガリーGPで初優勝(アルピーヌF1チーム)しましたが、優勝したことでドライビングや自身に変化はありましたか。

「優勝したからといってドライビングスタイルに変化はありません。ただ自分に対する自信とチーム内の信頼関係は格段に上がりました。やはりこうしたリザルトを積み上げていくことは大切ですね」

──今回、日の丸をモチーフにした日本グランプリ仕様の専用ヘルメットで臨むのは、日本に対する思い入れからですか?

「イエス。ずっと前からスペシャルヘルメットを作りたいという思いがあり、このヘルメットは非常に考え抜いたもので、日本への愛を表現するデザインになっています。

鈴鹿の各コーナーを描いていますし、後ろには漢字で“鈴鹿”と入れてみました。これで日本のファンへのオマージュと、応援してくれる皆さんへの愛情、尊敬を表現しているつもりです。日本の皆さんに気に入ってもらえれば何よりです」

──日本のドリフト文化にも憧れているとのことですが?

「ドリフトは昔から大好きで、時間さえあれば母国フランスでコースを設定し、市販車やバギーと車種を問わず、友達とドリフトの練習に励んでいます。本当に好きなカテゴリーなので、いつか日本のドリフトの聖地、筑波サーキットでドリフトをするのが僕の夢です」

「A110は非常におすすめの1台」(ガスリー選手)

続いてピエール ガスリー選手に聞いてみた。

──鈴鹿サーキットで好タイムを出すためのコツを教えてください。

「鈴鹿を攻略するのは簡単じゃない。だから勇気を出すことかな(笑)」

──得意なコーナーは?

「セクター1の1コーナーからターン7(ダンロップコーナー)までが一番好みかな。シーズンを通しても、鈴鹿のセクター1が一番いい流れを持っているパートです」

──このあと「ピレリ・ホットラップ」でアルピーヌA110をドライブしますが、ガスリー選手にとって理想のスポーツカーの条件は?

「僕もA110を所有していてドライブする機会も多いのですが、A110は非常におすすめの1台です。個人的にはもっとパワーのあるスポーツカーが好きなんですが、A110はトータルバランスが優れている点がとってもお気に入りです。ただし、自分は一般道ではあまり走ることがありません。一般道をスポーツカーで走るとすぐに飽きてしまうから(笑)。自分はレーシングドライバーだし、ハイパフォーマンスカーはやっぱりレーストラックで走らせるのが一番楽しいですね」

* * *

本番の日本グランプリ決勝でも、ふたりのアルピーヌドライバーは活躍し、オコン選手が9位、ガスリー選手が10位でフィニッシュし、アルピーヌF1チームは見事ダブル入賞。

次戦、カタールグランプリを含む今シーズンの残り6戦でも、強力なライバルたちと熱い上位入賞争いを繰り広げてくれることだろう。

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