残り10周を切った時点でトップ交代に
レースは1時間近く中断された後、45周目に再開となった。この時点でルーティンストップを終えていなかった39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraと1号車MARELLI IMPUL Zがトップ2となっていたため、すでにルーティンストップを終えていた多くの車両がラップダウンの状態で再開を迎える格好となった。上記2台と同一周回にいたのは、実質のトップ争いを繰り広げる8号車ARTA、17号車Astemo、23号車NISMOだった。
17号車Astemoの塚越広大を攻め立てる8号車ARTA大湯は、52周目の1コーナーで17号車をオーバーテイク。全車がルーティンストップを終えていたため、名実ともにトップに返り咲いた。
しかし、8号車ARTAの大湯は17号車Astemoの塚越、23号車NISMOの松田を引き離せない。後ろからプレッシャーをかけ続けられながらも首位をキープする8号車だったが、残り8周となるタイミングのホームストレートでついに首位陥落。17号車がレースリーダーとなった。
17号車はそのまま首位でトップチェッカー。2位は23号車NISMOの猛攻を凌ぎ切った8号車ARTAだった。しかし、レース後の車検で17号車はスキッドブロック厚み規定違反となってしまい、まさかの失格に。これにより8号車が繰り上がりでの優勝となっている。
ポイントランキングは、3号車Niterraの千代勝正、高星明誠が51点で首位をキープ。36号車au TOM’S GR Supraの坪井 翔、宮田莉朋が2点差の49点で2番手、23号車NISMOの松田次生、ロニー・クインタレッリが40点で3番手と、日産とトヨタの2メーカーの争いが激化しており、残り2戦は見逃せない展開だ。
(この記事はmotorsport.comのリポートをもとに加筆修正しています)