王者候補の56号車がまさかのアクシデント
その他の車両も続々とルーティンストップを終える中、39周目を迎えていたGT500クラスの100号車STANLEY NSX-GTが大クラッシュ。レースは赤旗中断となった。100号車は56号車リアライズと接触があり、56号車は100号車に対して危険なドライブ行為があったと判定され、ドライブスルーペナルティを科された。なお56号車は赤旗手順違反でもドライブスルーペナルティを受けた。
レースが再開されたタイミングでは、ルーティンストップを終えていないチームが上位につけており、事実上のトップは4番手の52号車埼玉トヨペットだった。その後全車ピット作業を終えて52号車はリアルトップとなると、18号車UPGARAGE、20号車シェイドレーシングらによる大集団を引き連れていった。
52号車埼玉トヨペットは独走状態に入ってファイナルラップに入ったが、ドライバーの吉田広樹はハザードランプを点滅させるシーンがあった。そして最終コーナーの上り坂に差し掛かった52号車は急激にスピードダウン。ガス欠なのか、マシンを左右に振りながらチェッカーを目指した52号車だったが、その横を18号車UPGARAGEがかすめていき、トップチェッカー。
2位は最後の最後で勝利を逃した52号車、3位は20号車シェイドレーシングでフィニッシュとなったが、レース後の車検において18号車が最低地上高違反となり、まさかの失格。涙を流した52号車が、見事優勝という結果となった。
ポイントランキングは、52号車が優勝となり2ポイントを加算し50ポイントでトップ。2位は18号車で40ポイント、3位は7号車Studie BMW M4の荒 聖治が40ポイントながら優勝回数の差で3位につけている。残り2戦はどのような展開となるのか見逃せない。
(この記事はmotorsport.comのリポートをもとに加筆修正しています)