3分割のダックテールがポイント
印象的なテールは、フロント同様にワンオフで製作。特徴はトランク一体式の3分割モデルという点だ。テールを跳ね上げることで、リアの厚みを強調し、全体のフォルムを前傾姿勢に見えるように工夫している。
また、リアのインパクトを高めるという意味では、渦巻きのようなテールレンズと片側3本、左右で6本出しのマフラーも効いている。
クラウンをマッスルカーに見えるようにカスタムを施した幸さんのVIPカー。ボンネットに設けたエアスクープなど、小技も数多く使って、その仕上げ方はアイディア満載だった。
センスあるカスタムとは、ただ、パーツを付け足していけば良いというものではない。デコレーションのしすぎは、この手のクルマにはとくに禁物だ。魅せるポイントを絞り込んで、そこに凝ったデザインを集中させる。これこそが幸さんが愛車のカスタムに施した技であり、その巧みなバランス感覚は、長年VIPカーオンリーでカスタムし続けてきたからこその結果といえるだろう。