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ドイツからオランダへ国境を越えたら制限速度に注意! ザンドフォールトのレースウィークは農家のペンションがオススメです【みどり独乙通信】

ヤギ

羊がお出迎え!

オランダはのどかな風景でのドライブを楽しめる

ドイツ在住でモータースポーツをメインに取材する池ノ内みどりさん。愛車のBMW「M240i xDriveカブリオレ」で東奔西走しています。今回はオランダのサーキットで取材のため、長距離ドライブ。国を越える際の注意点や、現地での心休まる触れ合いの様子などリポートします。

国境越え直後は制限速度の違いなどに注意!

バカンスシーズンにバカンスへ行けない私は、同じアパートの住民の方々がバカンスでお留守なので静かで快適な日々を過ごすことができました。さて、この夏は久々にフランスとスイスの峠を走りまくって、ひとときの現実逃避をしたのですが、一旦自宅に戻った後には、またオランダとベルギーへとクルマを走らせることに。

陸続きのヨーロッパでは国境を越えるということにはなんの難しさもなく、うっかりしているとすでに国を越えていることも。日本でいうところの、都道府県をまたぐような感じで、市町村や県境を越える時のように国の看板が出ていますので、そのまま通過するだけなのです。

旧国境のパスコントロールのあった所はスローゾーンが設けられており、そこでは減速する必要がありますが、とくに停車を求められることはありません。しかし、そこを通過すると国によって異なる速度制限に従わなければならないのです。

例えば、ドイツからオランダに向かうアウトバーンA3号線では長い距離で速度制限解除されていますので、交通状況によっては好きな速さで走れます。ですが、オランダ国内に入ると高速道路の制限速度は100km/hと日本と同じです(120km/hの区間もあります)。

ただ、オランダは朝の6時から夜の7時までが100km/h、夜7時から翌朝6時までは130km/hでの走行がOKな区間もありますので、その点はより効率よく走れる工夫をされていて良いと思います。これには日中の混雑時のCO2削減の意味も兼ねてあるそうですね。時間帯によって制限速度が変わるのは、ドイツでも採用されていて便利です。日本でもぜひ導入してほしいものですね。

オランダでやっかいなのは、セクションコントロールなるものがあり、とある一定区間の平均速度と車間をレーザーで読み取って測っているのです。一応、その区間の始まりには表示が出ていますが、うっかり見落としてしまうこともあるでしょう。私は年に1回はオランダにも行く機会があるのでいつもドキドキしています。2019年からはドイツの一部区間にもこのセクションコントロールが採用されたとか!?

オランダのリゾート地から少し離れたペンションで動物と戯れる

オランダといえば、海抜0mの国ですから、果てしなく平地を走ります。ドイツのアウトバーンのように速度無制限区間や、急勾配のアップダウンはなく、ドライブフィーリングを楽しむ感じはほとんどありません。ですが、ときおり見える風車や運河、放牧されている家畜を車窓から見ながらのドライブは癒されますよ。

今回は大人ひとりで宿泊するのをちょ~っとだけためらったのですが、思い切って農家さんのペンションを予約してみました。すると、お隣のお部屋の前にはドイツナンバーのクルマが。どうやら、こちらもおひとりさま女子。お互いご挨拶だけは交わしましたが、詮索しないのがお約束。

ちょうど私はザンドフォールトのサーキットで行われたレースの取材でオランダへ向かったのですが、サーキット近辺のお宿はどこもかなり割高。そのザンドフォールトはオランダ屈指のリゾート地でもあります。ということで、今回の宿はサーキットから片道30km以上も離れていましたが、なんとか予算内で宿を確保。

なにが良かったかというと、ここで飼われている動物たちとふれあい放題だったのです。最初は柵の外から見ているだけだったのですが、オーナーさんが柵の中へ入っても良いですよとおっしゃってくださったので、遠慮なく堪能。毎日仕事から戻るとヤギ、ヒツジ、ポニーにうさぎ、にわとり、ネコ、ワンコと遊び放題で、日没間近まで楽しみました。ちなみにオランダの夏場の日没は遅く、23時過ぎまで明るいのです。

2日目以降は、宿へ戻るとそのまま飼育小屋へ直行です。すると、なんと動物たちが覚えてくれたのか手厚いお出迎え! 当初は2泊の予定でしたが、あまりにも動物が可愛すぎて1泊延長をしてしまいました。素泊まりの宿でしたが、にわとりさんのお陰で卵は食べ放題! いま、物価高で卵の値段も高騰していて助かりました。

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