1/64スケールとは思えぬ精密さに注目
精巧なモデルカーを多数ラインナップし、世界中のファンを魅了しているホビーメーカーの京商。同社がコンビニで展開している「KYOSHO MINI CAR & BOOK」の第17弾として、スバル「WRX STI NBR CHALLENGE 2022」が2023年10月5日よりファミリーマートで発売される。
懐かしのコンビニシリーズ
マニアなら説明はいらないと思うが、かつて京商といえばコンビニでミニカーを販売していた。サークルKサンクスで2004年11月に発売した1/64スケール「フェラーリミニカーコレクションVol.1」を皮切りに、ランボルギーニ、ポルシェなどさまざまな車種をリリースしていたのを覚えている方もいるだろう。2016年12月に発売した「第83弾 フェラーリミニカーコレクション Vol.12」を最後に、しばらくシリーズ化されなかった。
だが、2020年1月からスタートした新シリーズ「KYOSHO MINI CAR & BOOK」は、ミニカー+小冊子で実車の理解を深められる商品として発売をスタート。これまでスバル「インプレッサ22B」や日産「GT-R」、ロータス「ヨーロッパ」(サーキットの狼仕様)、スバル「サンバー」といった幅広いモデルを展開してきた。
ミニカーは京商オリジナル仕様
今回モデル化されたのは、スバルの名機「EJ20エンジン」を搭載した最後のニュルブルクリンク24時間レース参戦マシンを再現。1/64スケールでありながらパーツ付きのレーシングカーを見事に再現している。
いきなり価格の話をするのはタブーであるとわかっていながら、これまでの「KYOSHO MINI CAR & BOOK」は2970円(消費税込み)で発売されていたのが、今回は4950円(KYOSHO ONLINE版は6050円、ともに消費税込)で販売される。え!? と思われるかもしれないが、それにはきちんとした理由がある。
京商では、メモリアルマシンとしてふさわしい仕上がりにするため、今までの「KYOSHO MINICAR & BOOK」とは一線を画した精巧さを実現。作り込みという点に絞れば、フロントカナードはボディ一体で再現されるが別パーツかと思うほ
また、ボディをよく見れば、1/64スケールとはおもえぬデカールの細かさに驚くはずだ。メーカースポンサーはもちろん、リアのオーバーハングに描かれている各ディーラー店舗名は水転写で何度もトライ&アンドエラーを繰り返したことにより、にじむことなくしっかり文字を読むことができる。ほかにもリアウインドウのドライバー名などしっかりと刻まれ、ディスクブレーキやタイヤマーカーなどもしっかり再現されている。
1/64スケールだと内装は……と思うかもしれないが、窓越しに覗き込むとロールケージの形状や根本まできちんと差し込まれているので、鑑賞するには虫眼鏡は必須アイテムだろう。
また、バケットシートの形状はもちろん、助手席側には消火器も配置されエアポンプ、バッテリーなど内部もしっかりと作り込まれた仕上がりは、1/64スケールの再現度の常識を超えている。
プレスリリースからも自信が伝わってくる今回の製品だが、1つは観賞用、もう1つはバラバラにして内装の精密さを確認したくなるほど精密にできている。まずは販売店でそのクオリティを自身の目でチェックしてほしい。