涙目インプのベースグレードが北米専売のアウトバックに変身
2023年9月2日~3日に静岡県の朝霧ジャンボリーキャンプ場で、「The SUBIE」というイベントが行われた。スバル車のUSDMカスタムはもちろん、本物の逆輸入車も数多く集まったこのイベントから、今回は国内の「インプレッサ」で北米専売モデルである「インプレッサ アウトバックスポーツ」を再現した力作を紹介しよう。
ベースに選んだのはノンターボのベースグレード
オーナーの中川さんが目標としたインプレッサ アウトバックスポーツとは、「レガシィ」のアウトバックと同様にインプレッサの車高を上げたモデルで、日本国内では販売されず、北米専売モデルとして1994年より3世代にわたって販売された。じつはこのモデルが後の「インプレッサXV」誕生のきっかけとなったと言われている。
中川さんがカスタムのベースに選んだのは、国内のGG型インプレッサワゴンの1.5Lエンジン搭載モデルで、ボンネットにインタークーラー用のエアスクープがないのがポイント。これは北米のアウトバックスポーツが2.5LのNAエンジンを搭載しているためだ。ちなみにベースグレードを選んだため、四輪駆動ではなく、FFとなる。そのため、リアクオーターの窓にはAWDステッカーをパロディしたFWDステッカーを貼り付けている。
特徴的な2トーンの塗り分けはマスキングで再現
また、北米のインプレッサ アウトバックスポーツは、レガシィと異なりオーバーフェンダーなどは備わらないため、前後バンパーは国内のインプレッサ用と共通であることが判明し、これをそのまま使用している。ただしフロントバンパー内のフォグ部分は仕様が異なるため、フォグカバーはUSパーツを使用。さらにヘッドライトやテールランプは当然USパーツに交換している。
一番の決め手は2トーンカラーの塗り分けで、ボディはブルーのままバンパーはシルバーにペイントするのだが、フェンダー部分は縁をシルバーでペイントする必要があり、ここのマスキング作業が難しかったと中川さんは振り返る。
資料や実際の写真を駆使して細かなパーツの違いを楽しむ
そのほか、ホイールはフォレスター用をシルバーでペイントし、国内ではボディ同色となるドアミラーもブラックの樹脂素地のまま装着。さらに国内のベースグレードではオプション設定のルーフレールは、コーションステッカーが備わるUSパーツを取り寄せて装着。さらに細かなバッジ類やUS純正のエアディフレクターを購入して装着するなど、細部にもこだわって作成されている。
中川さんはThe SUBIEの運営スタッフとしても活躍する人物で、仲間たちとともにイベントを盛り上げながら、自身も楽しんでいるSUBIEなのだ。