日本での販売はわずか3台のみ
「洗練されたラグジュアリー」を追求するメルセデス・マイバッハから、「Sクラス」の限定モデル「Sクラス オート ヴォワチュール(Haute Voiture)」が登場しました。日本には3台のみという、オートクチュールからインスパイアを受けたモデルの詳細をお伝えします。
内外装の仕立てはオートクチュールからインスパイア
メルセデス・ベンツはラグジュアリーなサブブランドであるメルセデス・マイバッハの世界150台限定モデル「Sクラス オート ヴォワチュール(Haute Voiture)」を発表した。日本での販売は3台のみ(申込者多数の場合は抽選)とされ、価格は6300万円(消費税込)となる。
この限定モデルは、デザイナーが顧客のために完全オリジナル衣装をデザインから仕立てまで行う高級注文服のオートクチュールからインスパイアを受けたもの。マイバッハが持ちうる最高の技術とデザインによって、「洗練されたラグジュアリー」を最も純粋な形で表現したモデルだという。
ベースとなるのはメルセデス・マイバッハ S680 4MATIC(3570万円、消費税込)。このモデルはSクラス ロングホイールベースを元に、さらにホイールベースを180mm延長することで後席の居住性を向上させたSクラスのフラッグシップだ。
エンジンは最高出力612ps/最大トルク900Nmを発揮する6L V12ツインターボ(M279)を搭載。9速ATと4WD(4MATIC)を組み合わせることで、必要以上にエンジン回転数を上げることなく、最適な前後駆動力配分で快適な走りと乗り心地としている。また、アクティブノイズキャンセレーションや発泡吸音材の追加などの採用でより静かな室内は、クラフトマンシップを駆使したラグジュアリーな仕立てに。
今回の限定仕様にも採用される4人乗り仕様(通常モデルではファーストクラスパッケージ)では、包み込むようにデザインされている、リクライニング機能やレッグレストなどが備わる快適なエグゼクティブシートが備わる。
素材や質感にこだわった華やかでエレガントな内外装
限定モデルのエクステリアは、ライトローズゴールドとノーテックブルーのツートーンカラーとノーテックブルーペイントの20インチ鍛造ディッシュホイールを採用することで上品かつ華やかなスタイルとした。
インテリアにはディープシーブルーのパイピングが施された専用クリスタルホワイト内装を採用。インテリアトリムにはローズゴールドのアクセントを施したオパールホワイトに、ルーフライナーはブランドマーク(スリーポインテッドスター)を模したアクセントが入ったクリスタルホワイトのナッパレザーが採用された。
また、ドアトリムやヘッドレスト、追加クッションには、生地表面に糸の輪が出るように加工することでふんわりとした質感のブークレ素材のファブリックを用いている。センターコンソールには専用ロゴの入ったシリアルプレート、後席のために格納式テーブルやクーリングボックス、ローズゴールドのシャンパングラス(2脚)、専用フロアマットなども備わった。
1921年に誕生したラグジュアリーブランドのマイバッハ。2021年にはメルセデス・マイバッハとして蘇ってSクラスとGLSにマイバッハモデルをラインアップ、最新技術とラグジュアリーが融合する「洗練されたラグジュアリー」を追求している。この限定モデルはその世界観を純粋な形で体現した。