クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • 視界良好時の「リアフォグ」は「後続車への目潰し攻撃」です! なぜ点けっぱなしで走行する人が多いのでしょうか?
CAR
share:

視界良好時の「リアフォグ」は「後続車への目潰し攻撃」です! なぜ点けっぱなしで走行する人が多いのでしょうか?

投稿日:

TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW編集部

  • GR86の場合、ウインカーレバーの端にリアフォグのスイッチがある
  • バックフォグは、濃霧や豪雨、吹雪といった悪天候のときに、自車の存在を後続車に知らせるためのツール
  • 多くはヘッドライトの動作の流れで作動する
  • メーターパネルにはバックフォグが点灯すると表示される
  • 後続車の目潰し攻撃にもなりうるので、必要に応じて対応したい

リアフォグが点いていないか確認をしたい!

秋分の日も過ぎて、日が短くなり、夜が長くなる季節になってきた。基本的にヘッドライト早期点灯、日没の30分前から点灯すると被視認性が高まり、交通事故が一番多い夕方の時間帯の事故防止に大きく役立つといわれている。しかし暗いからといって、悪天候でもないのにフォグランプをつけるのはNG。とくにリアフォグ(バックフォグ)の点けっぱなしは、後続車への目潰し攻撃となって大迷惑なので本当にやめてほしい。

悪天候のときに自車の存在を後続車に知らせるもの

フォグランプとは、Fog=霧のときに使用するもので、濃霧や豪雨、吹雪といった悪天候のときに、自車の存在を後続車に知らせるためのツールで、視界不良のときに限り点灯するのが正しい使用方法。にもかかわらず、街中では晴天時でもリアフォグをつけているクルマをちょくちょく見かける。

これらのクルマの大半は、悪気があってリアフォグを点けているのではなく、本人すら自車のリアフォグが点いていることに気づいていない人が多いはずだ。そもそもリアフォグの存在を知らなかったり、リアフォグのスイッチの場所を知らないというケースも少なくない……。

リアフォグが点いているときは、メーター内の表示灯が点灯することになっているが、それも気づきにくいし、見ても気づかないのだろう。それに加えて、リアフォグのスイッチもわかりづらいのが問題だ。

例えば、トヨタのGR86だと、ウインカーレバーの端にリアフォグのスイッチがあって、それを回すとリアフォグランプが点灯する。しかし、スイッチから手を離すとOFFの位置まで戻ってしまい、再度操作すると、消灯する仕組みだ。

これだとヘッドライトのスイッチを触った拍子に、うっかりリアフォグのスイッチも動かしてしまう可能性もあり、リアフォグ誤用の遠因にもなっていると思われる(他のクルマでも、事情は大きく変わらない)。
リアフォグは晴天時に使うとかなり眩しいので、場合によっては、リアフォグの眩しさに腹を立てた後続車から、あおり運転をされたり、併走したときに怒鳴られたりするリスクも生じるので、リアフォグは正しく使うこと。

上記のように日本ではリアフォグの使い方を理解していないユーザーも多いので、「リアフォグ不要論」まで出ているが、濃霧や吹雪、そして近年増えているゲリラ豪雨の際は、リアフォグを使うことで確実に安全性が増すので、むしろ積極的に使用してほしいところ。

できれば一度エンジンを切ったら、リアフォグも一度リセット(OFF)になるようにしてもらえると、かなりリアフォグの誤用が防げると思うが、それまではドライバー自身が意識を高め、クルマを降りる際、あるいは乗る際に、リアフォグが点いていないか、メーターパネルで確認することを習慣にするしかないだろう。

すべて表示
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS