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ルノー新型「グラン カングー」の3列シート仕様が日本に正規導入決定! 1500台が集まった「カングージャンボリー」に仏本社が注目する理由とは

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TEXT: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: AMW編集部/ルノー・ジャポン

  • 本国ルノーLCV部門の上席副社長ハインツ・ユルゲン・レーヴ氏(左)と、ルノー・ジャポン代表取締役社長の小川隼平氏(右)
  • 3列シートのグラン カングーがサプライズでお披露目された
  • 新型グラン カングーは9月にドイツでワールドプレミアされたばかり
  • 2列シートのカングーに比べてホイールベースが約400mm延長
  • グラン カングーの全長は4910mmとなる
  • 両側スライドドアの間口が2列シート仕様より180mm広くなっているのもポイント
  • こちらはハッチバックタイプだが、日本仕様がダブルバックドアとなるかどうかは未定
  • グラン カングーのホイール
  • グラン カングーのコクピット
  • これは欧州仕様なので左ハンドル
  • コクピットは基本的に2列シートのカングーと同じ
  • 7速EDCのほか、MT仕様の日本導入も期待したいところ
  • ステアリングコラム右側のオーディオスイッチもルノーの定番
  • グラン カングーの1列目シート
  • グラン カングーの2列目シート
  • 両側スライドドアの間口が2列シート仕様より180mm広くなっているのもポイント
  • 2列目と3列目のシートはすべて独立してスライド&折り畳みが可能
  • 3列目シートの足元も広め
  • フル乗車状態でのラゲッジスペースは500L
  • こちらはハッチバックタイプだが、日本仕様がダブルバックドアとなるかどうかは未定
  • シートはそれぞれ独立して取り外しも可能
  • 同時にお披露目されたカングー ヴァリエテ
  • バンパーは無塗装ブラック
  • カングー ヴァリエテはプロの道具としてのキャラクターを演出したモデル
  • スモーキーカラーの「グリ アーバン」をボディカラーに採用
  • 足元はブラックのスチールホイール
  • スモーキーカラーの「グリ アーバン」をボディカラーに採用
  • マルチルーフバーを装備する
  • カングー ヴァリエテのコクピット。スマートフォン用ワイヤレスチャージャーを装備
  • カングー ヴァリエテのフロントシート
  • カングー ヴァリエテの2列目シート
  • カングー ヴァリエテのラゲッジルーム
  • カングー ヴァリエテの発売を記念してDANNERではルノーとコラボしたオリジナルワークブーツを発売
  • カングー ヴァリエテの発売を記念してDANNERではルノーとコラボしたオリジナルワークブーツを発売
  • 雨にもかかわらず全国から新旧カングーが集まってきた
  • 日本では初代カングーが2002年から販売された
  • 山中湖交流プラザきららをカングーが埋め尽くす
  • 新旧のカングー1350台が集まった
  • ステージでの式典中はあいにくの雨
  • 多くの参加者が雨のなかでもステージに熱視線を送っていた
  • ヨーロッパから多くのゲストたちが訪れた
  • 会場の一画ではライブペインティングも
  • ルノー・ジャポンでは各種カングーを展示
  • 純正アクセサリーのサイドテントも展示
  • 純正アクセサリーのサイドテントも展示
  • Bリーグのプロバスケットボールクラブ「横浜エクセレンス」の新型カングー
  • 足元にはさりげなくOZホイール
  • カングージャンボリーのオフィシャルTシャツ
  • 抽選コーナーには行列
  • DJブースも設けられていた
  • フリーマーケットは参加台数117台
  • クルマグッズから雑貨まで、多彩なアイテムが並んでいた
  • 欧州ホイールの名門ブランド、OZも出展
  • 昼過ぎからようやく雨がやんだ
  • お子さまたちも芝生でのんびり
  • ワンコもまったり
  • カングージャンボリーの会場マップ
  • 新旧のカングー1350台が集まった
  • 会場には1350台の「カングー」とその他ルノー車など、合計1502台のクルマが来場
  • 200台の限定車、カングー ヴァリエテ
  • 司会の安田大サーカス団長さんは「MTだったら絶対買います!」とグラン カングーを「口契約」
  • カングージャンボリーで日本初上陸した新型グラン カングー

ルノー カングージャンボリー2023に1500台以上のクルマが集結

2023年10月15日、これで15回目となる「ルノー カングージャンボリー2023」が山梨県の山中湖交流プラザきららで開催された。前夜から当日の昼にかけて本格的な雨天という状況にもかかわらず、会場には1350台の「カングー」とその他ルノー車など、合計1502台のクルマが来場。さらに9月にドイツでワールドプレミアされたばかりの3列シートモデル「グラン カングー」もサプライズで披露された。イベントの様子と新型モデルの詳細をレポートしよう。

3代目になっても日本のファンと一緒に歩み続けるカングー

初代が2002年に日本市場で発売されて以来、もっとも身近なフランス車として多くのユーザーたちから長く愛されてきたルノー カングー。3代目は2022年10月の前回のカングージャンボリーで日本仕様がお披露目され、今年2月に正式導入されたばかりだ。

初代から2代目までのカングーがわが国で支持されてきた要因はいくつもある。日本でも乗りやすいサイズ感、商用車出身ゆえのシンプルな使い勝手の良さと道具感、愛嬌のあるデザインとポップなカラーバリエーション、そして観音開き式の「ダブルバックドア」もアイコンとしての存在感を高めていたといえるだろう。

3代目カングーがフランスでデビューしたとき、欧州仕様ではダブルバックドアが廃されてハッチバックのみとなっていて国内のファンたちから戸惑いの声があがったものだった。ところが日本仕様のためにわざわざダブルバックドアを装着し、明るくポップなボディカラーを用意。さらに「はたらくクルマ」感を演出するブラックバンパーも選べるなど、日本のカングーファンの気持ちにぴったり寄り添ったラインナップが展開されることとなった。

今や欧州からも注目されるユニークなイベントに成長

なぜ日本市場だけ、これほど特別な扱いを受けられるのか? そこにはカングージャンボリーというイベントの存在が大いに貢献している。

カングーは欧州では「LCV(Light Commercial Vehicle)」というジャンルに分類され、乗用モデルも含めてルノー本社ではLCV部門が管轄している。マーケットとしては脚光を浴びることの少ないカテゴリーであり、日本でも商用車や軽トラの愛好家がいるように、かの地でもマニアのコミュニティは存在するものの、日本のようにファミリー層を中心に愛されることは、本国でもまったく想定していなかったようだ。

ところが日本でカングーが売れまくり、その象徴であるカングージャンボリーは毎回1000数百台の規模でファンが集まる恒例イベントに成長。その情報を聞いたルノーの本国スタッフが見に来たところ一種のカルチャーショックを受け、日本市場でのカングーの愛されっぷりがフランスでも周知されるところとなり、新型カングーについて異例ともいえる日本仕様が実現したというわけだ。

そんな経緯があって、2023年のカングージャンボリーにも、本国ルノーLCV部門の上席副社長ハインツ・ユルゲン・レーヴ氏をはじめとする担当者3名が参加するとともに、ヨーロッパ各国から報道関係者20名も来日。世界的にもユニークなイベントとして注目を浴びているのである。

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