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ルノー新型「グラン カングー」の3列シート仕様が日本に正規導入決定! 1500台が集まった「カングージャンボリー」に仏本社が注目する理由とは

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TEXT: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: AMW編集部/ルノー・ジャポン

グラン カングーは2024年度内に日本導入! MT仕様にも期待!?

今回のカングージャンボリーの最大のトピックは、サプライズでお披露目された3列シート7人乗りのグラン カングーだ。9月にドイツのIAAショーでワールドプレミアされたばかりであり、ギリギリの日程で日本に持ち込んだところからも、ルノーが日本市場に向けるまなざしの熱さがうかがい知れる。

ロングホイールベースで3列シートのグラン カングーは、従来モデルでも本国ではラインナップされていたものの、日本には導入されず、ごくたまに並行輸入車を見かける程度だった。だが、3代目グラン カングーは正規で日本導入することがこの日、正式に発表された。

2列シートのカングーに比べてホイールベースが約400mm延長され、ボディの全長は4910mmとなっている。両側スライドドアの間口が2列シート仕様より180mm広くなっているのもポイントだが、3列シートのミニバンとして見た場合に最大のアピールポイントは、3列目のレッグスペースの広さと、3列目座席が左右独立してスライド可能であり、取り外しもOKという点だ。3列目がエマージェンシーシートでもオマケでもなく、十分に快適に過ごせるシートとなっているのはファミリー層にとって大きなメリットだろう。

モータージャーナリスト竹岡 圭さんとともに司会をしていた安田大サーカスの団長さんは自身もカングー乗りとして知られており、このグラン カングーを見て「MTだったら絶対買います!」と言ったところ、ルノー本国のレーヴ副社長が「入れましょう!」とその場で「口契約」(?)が交わされることに。

また、会場の参加者に「ダブルバックドアとハッチバック、どちらがいいですか?」と聞いたところ、ダブルバックドア派が多い一方、ハッチバック派も少なくなかった。

現在日本で販売されているカングーは1.3L直4ターボエンジン×7速EDC(AT)のみだが、パワートレイン、バックドアの仕様など含めて、実際に日本に導入される仕様がどうなるのかはまだまだ未定とのこと。

ルノー・ジャポン担当者によれば「2024年度中の導入を目指します」とのことで、ファンの多いMT仕様にも大いに期待して待ちたいところだ。

道具感を高めた200台限定カングー ヴァリエテも発売

さらにカングージャンボリーのメインステージでは、200台限定の「カングー ヴァリエテ」も発表された。こちらはプロフェッショナルのための道具としてのカングーのキャラクターを強調し、スモーキーカラーの「グリ アーバン」をボディカラーに採用。足元はブラックのスチールホイールでバンパーは無塗装ブラックとした、近年流行の「ドレスダウン」系コーディネートとなっている。

マルチルーフバーとスマートフォン用ワイヤレスチャージャーを装備して実用性も高めたカングー ヴァリエテは419万円(消費税込)で、抽選販売となる。申し込みは10月21日(土)~11月19日(日)まで全国のルノー正規販売店で受け付けるそうだ。

* * *

あいにくの大雨でスタートした2023年のカングージャンボリー。昼過ぎには雨が上がり、参加者たちはなごやかな雰囲気で秋の山中湖を後にしていった。会場の様子は画像ギャラリーの写真からご覧いただきたい。

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  • AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 田舎の大学院で古代インドのサンスクリット語を研究していた元・学者の卵。クルマ遊びにハマって中古車販売店で1年働いた後に出版業界へ。クルマやカルチャー系の雑誌のほか、翻訳書、人文書、地図帳、写真集など手がける。クラシック・フォルクスワーゲンが趣味の中核で、愛車は1963年式カルマンギア。数年前に都内から小田原へ移住し、賃貸ガレージハウスでリモートワークしつつ、箱根や伊豆のワインディングをのんびりドライブする日々。
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