自車の存在をアピールすることが大事
気温の突然の変化や温度差のある空気のぶつかり合いで発生するのが霧やモヤだ。山にドライブに行ったときに遭ったりすると、かなり戸惑ったりする。ひどいものになると、数メートル先も見えなくなってしまうからなおさらだ。特に季節の変わり目である秋の季節には濃霧に用心したいところ。ここでは対処法をお伝えしよう。
ハザードを利用して路肩や駐車場に移動
あまりにひどくて運転することが憚れる場合は安全なところに止めて、やり過ごすというのも対策のひとつ。ハザードも利用しつつ、路肩や駐車場に移動する。
ただし、あまりひどくなければ運転続行というのがほとんどだろう。そのとき、どういったことに気をつければいいのだろうか? なにはともあれ、視界の悪さへの対策だ。まずは自車の位置を後続車などに教えるるため、ライト点灯はもちろんのこと、装着されているならバックフォグを点けるようにしたい。ふだんなら迷惑千万なバックフォグも、霧のなかでは後続車に対してしっかりとアピールできる武器となる。
ヘッドライトで照らしても効果がない
そしてドライバー側の対策としては視界の確保だ。実際のところ、霧に対してヘッドライトで照らしても効果はなく、雪中走行でも言えるのだが、結局は白いところにライトを当てても反射して、逆に眩しいだけ。その昔はフォグランプといえば黄色で、光の波長が違うので透過性が違うとされていたが、実際はそれほどの違いはなかったように思う。むしろ霧からの反射を和らげて運転を楽にする効果のほうがあった。現在では、黄色フォグランプは純正ではほとんどないが、霧の出やすいところをよく走るなら、イエローバルブにしておくのもいいだろう。
ポイントはヘッドライトを消して、フォグランプを点けて走るということ。フォグランプが付いていない場合は、あまりに眩しいならヘッドライトは消して、スモールランプ(車幅灯)で走るようにする。ただ、道幅が狭くて対向車がある場合は正面衝突の危険があるので、我慢しつつヘッドライトを点けて走るか、ハザードをオンにしてゆっくりと走るというのも手だろう。
基本的には、霧やモヤというのはライトを当てても視界が大きく開けるわけではなく、自車の存在をアピールすることがあくまでも優先。そのためにバックフォグを含めてライトを活用するということを頭に入れておくといい。