初代のパーツを移植し2代目を完成させる
「広島で見つけた中古車は、車体すべてと足まわり一式をそのまま使いました。他はとにかく、過去の愛車の遺品をすべて移植しています。もともとの愛車はボディがホワイトだったので、これも同色に仕上げたかったのですが、全塗装で約80万円はかかるとのことで、さすがにこれは諦めました。だから、この赤い車体色と車高調などは購入した当時のままです。まだまだ完璧ではないですが、少しずつ手を入れて、本当に昔の愛車を再現したいですね! ここまで愛情を注いで、手間暇かけて作り直しているのですが、ちなみに息子には一切ハンドルを握らせていません(笑)」
ちなみに、RX-7だけにそのチューニング内容が気になるが、エンジンの仕様は基本的にノーマルのまま。タービンを変更し、マフラーは福岡県北九州市でチューニングやカスタム業を営むroot(ルート)による可変バルブ付きのワンオフマフラーを装着している。福田さんいわく「いい年齢なのに、うるさい音で走り回るのは近隣の迷惑になるので、住宅地では静かに走れるようにこのマフラーにしました」とのこと。見た目は大人しくというスタイルは、ダッシュボードの中に隠された追加メーター類にも表れている。
愛車を失った悲しみから、中古車発見からのパーツ移植で現在に至るまで、すでに4年の年月が経過。この2代目とは今年で5年目を迎え、先代の愛車と同年数に至るにはあと25年という時間が必要になる。「自分がこの2代目を手放すときは来るのかな?」そう自問自答する福田さんだったが、もしその時が来るのならば、次のオーナーは息子さん以外に適任はいないはずだ。