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ダイハツ「ハイゼット」が「農道のカミオン」に! 本気の軽トラを作ったのはオフロードドライバー塙郁夫選手でした

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

  • フロントサスペンションは片側100mmワイドのアームで構成されるダブルウィッシュボーン式だ。ストローク量は200mm以上を誇る
  • ベースはキャビンの大きな軽トラック「ハイゼット・ジャンボ」。ルーフ&キャリアラックといったハードカーゴ製のパーツを装着して勇ましい姿を見せつける
  • カミオンスタイルのオーバーフェンダーは、FIAの規格にも適合。ロールバーや安全タンクなどの装備は、このままレースに臨める仕様である
  • 今回のプロジェクトは、ハードカーゴの田中宏之介代表と塙選手率いるサミットレーシングとの共同プロジェクトとして製作が進められた
  • タイヤはオフロード専用のマッドテレーンタイヤ「ジオランダーM/TG003」を選択。サイズは195/80R15
  • サスペンションの作り込みを見ても、まさにカミオントラックの小型版といって良い作り
  • ルーフにはLEDのライトが取り付けられている
  • ルーフ&キャリアラックといったハードカーゴ製のパーツを装着
  • リアはオリジナル考案のデルタリンク式に大改造を加えたシステム。KING製のコイルオーバーショックを組み合わせて、リヤは300mm以上のストローク量を実現している
  • リアはオリジナル考案のデルタリンク式に大改造を加えたシステム。KING製のコイルオーバーショックを組み合わせて、リヤは300mm以上のストローク量を実現している
  • ロールバーや安全タンクなどの装備は、このままレースに臨める仕様
  • 悪路においてガンガン攻めて走れる完全オフロード仕様のカミオントラックレーサーの軽トラ版だ

軽トラのカミオンを目指して

オフローダーに人気のヨコハマGEOLANDAR(ジオランダー)で、世界屈指のオフロードレースに挑戦し続けている塙郁夫選手の軽トラが話題だ。テーマはダカールラリーなどでおなじみのカミオントラック。その作り込みは飾りではなくトコトン本気。塙選手が長年あたためて練り上げたプランをついに実行に移し、完成させた1台である。

オフロードレーサーが作った本気の遊びグルマ

国内オフロードレースはもとより、アメリカンデザートレースとして有名なバハ1000、そしてパイクスピーク、パリ・ダカールなど、ありとあらゆるオフロードシーンで活躍、日本を代表するオフロードレーサー・塙郁夫選手。縞選手は自らもマシン製作のファクトリー「サミットレーシング」を運営しており、その技術でビルダーとしても高く評価されている。

今回の「HIJETカミオンKT」プロジェクトは、ハードカーゴの田中宏之介代表と塙選手率いるサミットレーシングとの共同プロジェクトとして製作が進められた。

昔から親交のある両者が、「軽トラを使ってまだ世に出ていない面白いマシンを作ってみよう」という話し合いの中でプランを決定していった。そして「どうせ作るなら本気のカミオントラックにしよう」という結論になり、悪路においてガンガン攻めて走れる完全オフロード仕様のカミオントラックレーサーの軽トラ版を完成させたというわけだ。

足回りはダブルウィッシュボーンに換装

このハイゼットベースのカミオンKTは、オフロードレースでも使えるマシンとして、フロントの足まわりをストラット式から200mm以上のロングストロークを確保したダブルウィッシュボーン式に変更している。また、リアはリーフリジッド式をデルタリンク式に換装。ストローク量は驚異の300mm以上をマークする。サスペンションの作り込みを見ても、まさにカミオントラックの小型版といって良い作りだ。

そしてもちろん、タイヤはオフロード専用のマッドテレーンタイヤ「ジオランダーM/TG003」を選択。サイズは195/80R15を採用し、ハイゼット純正の外径と比較すると約150mmの大径化が図られた。ちなみに、このタイヤサイズは「ジムニーシエラ」と同一に設定したとのこと。

徹底的に突き詰められたサスペンション強化プランによって、ダートにおいてもハイスピードで走れるハイゼットカミオンKT。完成したマシンを駆り、実際のダートを攻めた塙選手の感想は「このままバハも走れるよ!」と太鼓判を押すほどであった。

見せかけではなく、本当に戦えるマシン。それがこの、ハイゼットカミオンKTのスゴさ、である。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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