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バブル時代の「小ベンツ」が5000万円オーバー! 理由はニキ・ラウダが乗った超貴重な「190E 2.3-16 ニュルブルクリンク」でした

バブル時代の「小ベンツ」が5000万円オーバー! 理由はニキ・ラウダが乗った超貴重な「190E 2.3-16 ニュルブルクリンク」でした

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

ルーフにはニキ・ラウダのサインも

現在残されている資料によると、このマシンは1984年4月にメルセデス・ベンツによって登録され、レース後の1985年2月に、ファッション業界で知られていたヨッヘン・ホーリー氏へと譲渡されているが、その6カ月後には他の好事家の元に渡り、さらにウィーンのコレクターがその後手に入れている。

2016年10月にはこのクルマをドライブしたニキ・ラウダと再会する機会があって、そのときルーフにサインを入れている。2017年にはシュツットガルトのメルセデス・ベンツ・クラシックで包括的なメンテナンスがおこなわれ、その後2018年にはイセリ・コレクションへと収蔵されている。

現在このラウダ車は、現在の所有車の希望によって、メルセデス・ベンツ・クラシックで展示されている。こんな希少なモデルだけに、オークションでどのような価格で落札されるのか注目が集まっていた。エスティメート(推定落札価格)も40〜50万スイスフラン(約6600〜8250万円)と、高額なものとなっていた。しかし実際の落札価格は30万8750スイスフラン(約5100万円)という、予想からすれば安価なものとなっている。

シートは破けている部分があるし、ロールケージの保護パッドにも劣化が見えるなど、状態としては決していいものではない、というのがその理由かもしれない。レースで使われたのはただの1回でしかない、という部分も、瑕疵に加えられることなのだろうか。

しかしメルセデス・ベンツが手がけたレーシングマシンであるということ、現存するわずか2台のうちの1台であって、なによりニキ・ラウダがドライブしたという履歴がはっきりしているということには、大きな価値がある。手に入れることができた人は、おそらく大喜びしていることだろう。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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