イタリアの高速道路では制限速度があっても皆アグレッシブ
本当はもういくつかの峠を楽しみたかったのですが、そこからは急いでナビを設定し直してアウトストラーダ(イタリア語の高速道路)経由で宿へと急ぎました。基本的にイタリアのアウトストラーダは130km/hがリミットで、結構な区間でもっと低い速度制限になっているのですが、まぁ~イタリア人は飛ばすったら。まるでドイツのアウトバーンの速度制限解除のようですが……。毎回イタリアに行く度に、これはどういうことなのか、とても気になっています。交通ルールは関係ない国なのか? それとも罰金の金額なんかどうでもいいくらいにイタリア人は高所得なのでしょうか!?
翌日、取材先に行った際には顔見知りのイタリアメディア関係者の何名かと会いましたので、聞いてみたところ「Welcome to Italy, welcome to Roma!!」と爆笑されました。私が、とくにフィレンツェからローマの交通ルール無視や運転マナーが酷かった旨を話すと、ナント、イタリア人の中でもとくにローマ人のむちゃくちゃさは有名だとのこと。
また、取材先にはローマ警察の展示ブースがあり、警察官のみなさんに聞いてみると、「イタリア人のパイロットは優秀だから」と的を射ない回答が返ってくるところがイタリアらしいですよね(苦笑)。ドイツのアウトバーンの速度制限がある区間には常設や仮設を含めてオービスは結構ありますし、最近も後ろから煽られて少し踏んだ瞬間に光らせてしまったこともあり、外国を走る際にもかなり神経を遣います。もちろん、外国で違反した分もしっかり自宅に罰則金のお手紙が届きますのでご注意を。
イタリア人メディア関係者によると、イタリアのオービスの多くが故障したまま放置されているので、気にせずスピードを出しているとのことでしたが……。ドイツナンバーのクルマの大半は速度制限を守りますので、当然イタリア人からすると「モタモタする鈍くさいドイツナンバー」は煽ってやれとなるんでしょうね。私もイタリアでは毎日フィアット「パンダ」に煽られまくってめちゃくちゃイヤな気分になりました。美しいイタリア人女性たちも鬼の形相で煽ってきますよ~。
というのが私がイタリアで走っている時の印象ですが、イタリア人たちのスピードは、大体制限速度+20~30km/hはフツーな感じでしょうか。いつもフシギなのですが、ドイツのアウトバーンで速度制限が解除された区間では、イタリアナンバーのクルマはめちゃくちゃ遅いんですが、ナゼでしょう? 一方で、工事現場や制限速度がある区間ではイタリア国内同様に交通ルールも関係なくぶっ飛ばしています。どうせなら出して良い区間で堂々と爆走すれば良いのにと思うのですが……。
あんなこんなのイタリアネタは尽きる事はありません。次回につづきます。