あえて前例のない新型BRZでUSDMを目指す
2023年9月2日~3日に静岡県の朝霧ジャンボリーキャンプ場で、「The SUBIE」というイベントが行われた。SUBIEとはアメリカでスバリストの意味で使われる言葉で、イベント会場にはUSDMカスタム、つまり日本仕様の車両をベースに細かな差異を研究し北米仕様を再現した車両や実際に北米仕様を逆輸入した車両が集まった。今回はそんな会場で、2021年にモデルチェンジを果たした新型「BRZ」をいち早く購入し、さっそくUSDMカスタムを楽しんでいる1台を発見。オーナーを直撃してみた。
じつはUSDMカスタムとしてはBRZは難易度の高いモデル
オーナーの杉山さんは、モデルチェンジした直後の2021年式BRZを購入。これをベースにUSDMカスタムをすることとなったが、簡単な道のりではなかったようだ。
「BRZって北米仕様の専用パーツが少ないうえに、日本仕様との差がかなり少ないんです。だからUSDM好きにとってはあまり良いベースとは言えないんですよね」
そんなBRZのUSDMカスタムに杉山さんはあえて挑んだのだ。ちなみに新型BRZのUSDMカスタムは非常に少ないそうで、このイベントでもたった1台のエントリーだった。
灯火類は光り方を変更、なぜか短いマフラーはUSパーツ
まずは外観から見ていこう。リアバンパーはUSパーツとなるが、フロントは北米仕様と同形状であるため、そのまま使用しつつ、フェンダー部分のサイドウインカーをマーカーに変更し、ヘッドライトも同形状ながら北米仕様はデイライトとなるため配線の変更などをしているという。テールランプも同形状ながら光り方が異なるため、配線の組み替えをしているそうだ。
「他にも細かいんですが、マフラーがなぜか4cm短いんです。調べたらUSパーツは形状は一緒なのにバンパーに対する出幅が違うんです。だからこれもUSパーツを購入しました」
内装も細かくパーツを交換し満足度の高い仕上がりに
内装も細かな部分に手が入れられている。まずはウインカーとワイパーのレバーをそれぞれUSパーツとすることで、左右を反転。左がヘッドライトとウインカー、右がワイパーとなった。
その他、センターコンソールもシフトレバー後部のパネルを左ハンドルのAT車用に交換することで、サイドブレーキを左側にオフセットするとともに、ドリンクホルダーが備わるのも特徴である。
杉山さんは細かいパーツをしっかりと研究することで、この難しい題材のUSDMカスタムを楽しんでいるそうだ。