ベタベタ車高にルーフラックを装着した真っ赤な初代フォレスター
2023年9月2日~3日に静岡県の朝霧ジャンボリーキャンプ場で、「The SUBIE」というイベントが行われた。スバル車のUSDMカスタムはもちろん、本物の逆輸入車も数多く集まったこのイベントの会場に、初代「フォレスター」のUSDMカスタム車で巨大なキャンピングカーを牽引して参加した1台を紹介しよう。見た目だけでなく遊び方もアメリカンな1台だ。
トレーラーを牽引したスタンス系は会場でも注目の的
オーナーの圓尾さんはこの初代フォレスターに7年以上乗り続けているベテラン。USDMカスタムとしてはもちろん、rotiformホイールを履いた足まわりはスタンスカスタムとしても超一流の1台だ。そんな車両でさらにトレーラーを牽引してエントリーするというなんともインパクト大な演出で、当日は多くのギャラリーを釘付けにしたのだ。
ベースとなったのは、フォレスター誕生直後の1998年式で国内の「S/tb」というグレードだ。これを北米仕様のベーシックモデルである「L」というグレードにコンバートしている。大きな違いはフロントグリルで、独特のデザインのUSグリルをガンメタリックに塗装して装着している。
外装は徹底して北米仕様に変更
グリルという大きなパーツだけではない。その他にも初代フォレスターは北米仕様との細かな差異が多いそうで、順を追って説明してもらった。
バンパーは国内仕様ではボディ同色塗装となることが多いが、北米仕様は形状こそ変わらないものの、2トーンペイントになる。灯火類はウインカー部分やテールライトをUSパーツに変更。他にもフロントフェンダーのロッドアンテナや給油口、テールライトなど交換したUSパーツは数多い。
さらにガラスも素ガラスに交換。右ハンドルにもかかわらず、全体から醸し出すアメリカンな雰囲気は細かな研究とパーツ交換によるものだったのだ。
内装もこだわってコンバート、なんとメーターはマイル表示
内装にもこだわりのポイントが多数ある。まずはメーターを見てみると、なんと盤面はマイル表示となっているのだ。さらに右側にワイパー、左側にライト&ウインカーとレバー類もUSパーツに交換。さらにハワイアンキルトのシートカバーをしたり、モトローラ製の携帯電話をホルダーに装着してあったり、マネークリップにドル紙幣を束ねてダッシュに置いておくなど、まるでアメリカの路上から抜け出してきたかのような演出がなされているのだ。
そんな車両にYAKIMAルーフラックを装着し、キャンプ道具を満載。さらに大型のHobbyキャンピングトレーラーを牽引する姿は、遊び方もアメリカン。家族で楽しんでいる雰囲気も含めてカッコいい1台なのだ。