日本の約2.2倍を誇る広さのテキサス州、大きいことは良いことだ!
広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。シカゴを出発して西に向かい、イリノイ州からミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州を通って、テキサス州へ。今回はアメリカらしいスケールの雄大さを感じられるテキサス州のスポットを5つ紹介します。
約2キロの巨大ステーキ、1時間で完食すればタダ!
カナダを隔てたアラスカを除くアメリカの全州で、もっとも広大な面積を持つのが南部のテキサス州だ。ルート66が通っているのは「パンハンドル」と呼ばれる北部のごく狭い地域だが、そんな先入観があるせいかテキサスを走っているとやけに大きいモノが目に止まる。
まずはガイドブックなどに必ず掲載されている、アマリロのステーキハウス「ビッグテキサン」だ。1960年オープンの老舗で夜はバーとしても営業し、隣にはカラフルな外壁が目を引くモーテルも併設。西部劇のような雰囲気や味のよさはもちろん、ここの名物といえば72オンスの巨大ステーキだ。
日本で馴染みがある単位に変換すると2kgちょい、店頭のサンプルを見ただけでギブアップする大きさで、1時間で完食すれば無料のいわゆるチャレンジメニュー。完食できなかったときの料金は72ドルだが、ボリュームと肉の質を考えれば高くはないし、好みの焼き加減で美味しく食べてもらえるよう、スタート前にひと切れだけ試食することができる。最速はモリー・スカイラーという女性でレコードタイムは4分18秒、さらに3枚(約6.1kg)を20分という記録も持っているというからビックリ。ちなみに私は朝と昼を抜いても15オンス(約425g)が精一杯だった。
20階建てのビルに匹敵する高さのジャイアント・クロス
次はグルームという小さな街にある、十字架「ジャイアント・クロス」を紹介したい。高さ58mは20階建てのビルに匹敵するそうで、平原が延々と続くテキサス北ということもあり、その雄大な姿をはるか遠くからでも視認できる。現地で聞いた西半球で最大という説には異論もあるようだが、ルート66を代表する巨大モニュメントであるのは確かだ。
なお十字架の下にはキリスト教にまつわるいくつかの銅像、そしてギフトショップも併設されており観光客も多く訪れる。無宗教の人でも一見の価値はあるので、時間があればぜひとも立ち寄ってみよう。