ジャパンモビリティショーにUCCが出展
2023年10月28日から一般公開されるジャパンモビリティショーで、UCCホールディングス株式会社が最新モビリティカフェを出展し、水素を熱源として焙煎したコーヒーを提供します。実際にいただきましたが、その美味しさは格別……! モビリティショーで絶対に飲んで欲しいコーヒーを紹介します。
水素を熱源として焙煎したコーヒー
みなさんはコーヒーはお好きですか? 私はコーヒーが大好きで、1日に2杯は必ずといってもいいほど飲んでいます。学生の頃はとくに喫茶店のコーヒーが大好きで、友人と「茶しばく?」なんて会話をしてよくハシゴをして飲んだり、今でも仕事で煮詰まったり、リラックスしたいときはとりあえず買いに行こうとなります。そんなコーヒー狂が、モビリティショーで格別のコーヒーに出会ってしまいました。毎日飲みたいくらい美味しくて、この場所でしか飲めないなんて……と嘆きたくなるくらい、素晴らしいコーヒーでした。
そのコーヒーは、モビリティショーに出展しているUCC。なんと水素を熱源としてコーヒー豆を焙煎しているというのです。CO2を出さないクリーンな手法は、「未来の日本」をテーマに掲げているジャパンモビリティショーに共鳴するものがあります。これは、2040年にカーボンニュートラルの実現に向けて、UCCが自動車産業とコーヒーで業界を超えた未来のカフェを演出し、水素社会の実現を後押しする取り組み。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と協働したといいます。
美味しさの秘訣
モビリティショーで提供されるコーヒーは無料。コロンビア100%の豆を使用し、抽出技術のスペシャリストがサイフォン式にて抽出してくれるのです。肝心のテイストは、スッキリとした少し酸味のある口当たりですごく美味しい! 会場を何周もして疲労困憊だった身体に染みわたり、それは最高なコーヒータイムでした。
水素でコーヒー豆を焙煎して地球に優しいだけではなく、こんなに美味しいなんて。その美味しさの秘訣は、コーヒー豆を焙煎するのに都市ガスでは出せない絶妙な火加減が水素でできるようになったからだといいます。水素の温度帯が重要なポイントで、いい酸味が引き出せるのだとか。水素で焙煎するには継続的に燃やすことや効率よく取り入れることが難しく、研究を続けているといいます。
今までにないコーヒーの価値創造
UCCは2022年3月から水素を熱源としたコーヒー焙煎技術を開発し、2023年5月には国内で初めて水素焙煎に関する特許を出願。G7広島サミット国際メディアセンターで水素を熱源として焙煎したコーヒーを各国メディアへ提供しています。コーヒーの新たな可能性を追求し、水素を熱源とするコーヒー焙煎の実現に挑戦しています。いずれはコーヒーだけではなく、水素を起源としたツールを使って食品にもチャレンジしたいとのこと。
ドライブ中の飲み物はコーヒーを選ぶ方が多いと思います。環境に優しくてクルマとの親和性が高いコーヒーがモビリティショーに出店することに未来の社会への希望を感じました。ドライブのおともにこのコーヒーが飲める日が待ち遠しい限りです。
UCCの水素を熱源として焙煎したコーヒーは、西展示棟 1Fのトーキョーフューチャーツアーで飲めます。会場はコーヒーを飲める場所がちらほらあり、色々と飲みましたが断然こちらのコーヒーが1番美味しかったです。ドローンでコーヒー豆を運び、その場で焙煎されるというシーンをイメージした会場は、まさに未来のカフェ空間。モビリティショーでひと息つくにはうってつけです。みなさんも、ぜひこちらでコーヒーブレイクしてみてはいかがでしょうか。