クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • ダイハツ「コンパーノ スパイダー」のイタリアン・デザインに惚れた! 前期型を日常の足として乗っています
CLASSIC
share:

ダイハツ「コンパーノ スパイダー」のイタリアン・デザインに惚れた! 前期型を日常の足として乗っています

投稿日:

TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

  • オーナーの金子明夫さんは、歩いたりランニングしたりすることも楽しんでいるので若々しい
  • トヨタとの業務提携でダイハツが小型乗用車の開発を休止したのでコンパーノは1代限りとなった
  • ヴィニャーレによるデザインは、コンパーノに日本車離れした雰囲気を与えた
  • コンパーノ スパイダーは、ファミリーユースにも使える4人乗りのオープンとして人気を博した
  • ハヤシレーシングのホイールがコンパーノ スパイダーのスタイルによくマッチ
  • メンテナンスに出した際にエンジンヘッドなどを相談なくペイントされてしまったらしい
  • ノーマルのインストルメントパネルは木目だが、それをカーボン仕様に変更している
  • 前席は2点式のシートベルトを装備。後席はベンチタイプで子どもであれば座ることができる
  • 幌は手動ながら約30秒で畳めるとカタログに記されていたそうだが、もっとかかってしまうことも
  • 最高出力65psを発生する直4 OHVエンジンに4速MTを組み合わせ、145km/hという最高速度をマークできた

カロッツェリア・ヴィニャーレがスタイリングを担当

2023年9月30日に静岡県熱海市の長浜海浜公園 芝生広場で開催された、ACJ熱海HISTORICA(ヒストリカ)G.P.meeting2023(オートモビル・クラブ・ジャパンが主催)。今回は、イベント運営メンバーでもある金子さんの乗るダイハツ「コンパーノ スパイダー」を紹介しよう。

10数年ぶりに復帰した趣味車がコンパーノ スパイダーだった

国産車の歴史を辿ると、クルマのデザインを海外のカロッツェリアに委託したことで日本車離れしたスタイルを持つことになったモデルが複数存在していることに気づく。1963年に発売されたダイハツ コンパーノも、イタリアのカロッツェリア・ヴィニャーレがスタイリングを担当。当時の国産セダンとしては美しいボディがクルマ好きの間で注目され、スポーティなファミリーカーとして人気を博した。

モデルバリエーションを拡充する目的で1965年に追加設定されたのがコンパーノ スパイダーで、今回の熱海ヒストリカに参加していたのは、前期型の最終モデルとなる1967年式であった。

オーナーの金子明夫さん(68歳)は、かつて1986年式のアルファ ロメオ スパイダーに乗っていたそうで、コンパーノ スパイダーを購入したのは15年前のことなのだという。現在の累計走行距離は7万9000kmで、日常の足として使っているそうだ。

「もうずいぶん昔のことになりますが、アルファ ロメオのスパイダー ヴェローチェに乗っていました。シリーズ3です。ウェーバーキャブ仕様に乗りたくて、わざわざイタリアから入れたのですが、いろいろあって乗らなくなってしまいました。それでスパイダー ヴェローチェを手放してから10年以上にわたって趣味性が強いクルマには乗らずにいたのですが、以前から気になっていたコンパーノ スパイダーの売り物があったので買うことにしました」

前期型の独立グリルには旧いイタリア車の面影

金子さんによると、後期型のコンパーノ スパイダーに乗っている人が周りにいたのでその存在を知っていたが、前期型のことが気になってチェックしてみたらそっちのほうが自分の好みだと思ったので1967年式をチョイスしたそうだ。

「前期型コンパーノ スパイダーの独立グリルを見て、これはイイと思いました。前期型は別モノです。旧いイタリア車の面影があるところが好きで選びました。イタリアのコーチビルダーでデザイナーでもあったアルフレード・ヴィニャーレによるデザインであり、ダイハツが乗用車市場に進出する第1作目のクルマとしてヴィニャーレにオーダーするなど、意気込みが違った点がこだわりのポイントです。以前、青山通りでディーノのオーナーさんに写真を撮らせてほしいと言われたことが一番思い出深いエピソードですね」

オートモビル・クラブ・ジャパンの古参メンバーで、イベントのスムーズな運営のために尽力してきた金子さんは、これからも前期型コンパーノ スパイダーのカッコよさをさまざまなシーンで披露していくことだろう。

すべて表示
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
著者一覧 >

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS