1992 BMW 320iカブリオレ/DMEのデータを自ら作成して書き換え
すでに25年ほどこの320iカブリオレに乗っているという木時健太郎さんだが、それ以前には同じE30型の320iの2ドアや、325iの4ドアにも乗っていたそうだ。その325iはMTだったのだが、買い替えたこのカブリオレはAT。そのころからやはりMTのほうが、と思いつつ、どうにも我慢できなくなってATからMTへの換装をしたのが10年ほど前のことだった。
そんなカブリオレだが、中身は木時スペシャルと言っていいものとなっている。まずエンジンは、クランクやピストンを交換し、ヘッドの面研、カム交換、インジェクターの打ち換えなどもおこなっている。制御はDME(ECU)のデータを書き換えることでおこなっているのだが、そのデータをつくったのは木時さん本人。ログを記録することができない状態だったために、テスト走行をしてはデータを修正し、また走ってみて気になったところを修正していく、といった具合で仕上げていったそうだ。
その苦労のおかげもあって、現在この機関系は絶好調。カブリオレで問題となりがちな幌もDIYで修繕しているし、ヤマハのボディダンパーを加工流用して装着するなど、自分でできることはすべてやる、という姿勢でこのカブリオレとの生活を愉しんでいる。