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バブル前夜「ブルドッグ」と呼ばれたホンダ「シティターボ2」はニュースにあふれていた! オバフェンがカッコよすぎでした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

存在感のあるアピアランスが印象的だった

一方で初代ターボの登場からわずか13カ月後、颯爽と登場したのが「ターボII」だった。「記録やぶりの、ニュースです。」とカタログにコピーが記され、「ブルドッグ」の愛称で呼ばれた“II”では、何といっても存在感のあるアピアランスが印象的だった。ボンネット上のパワーバルジもより大型化、前後のブリスターフェンダーの張り出しはコンパクトボディをより力強く見せ、まさにブルドッグとは言い得て妙……といったところ。

当時の広報資料には「大地に足を踏んばり、いままさに走りださんと身構える“ブルドッグ”のイメージ」と説明がある。ちなみにボディサイズは最初のターボに対して全長+40mm(3420mm)、全幅+55mm(1625mm)、全高-10mm(1470mm)。トレッドはフロント/リアで+30mm/+20mmの1400mm/1390mmとなり、タイヤは185/60R13 80Hへとサイズアップを果たしている。

インテリアについては、バケットシートが前後・左右からすっぽり腰をホールドする(カタログの表記より)新しい設えとなっていたほか、リアシートに関しては3段階の高さ調整が可能なピローを備え、さらにシート自体が脱着可能となっていた。メーターはグラフィックターボメーターを中央に据えた専用のデザインを採用。インパネも、いたずらにデコラティブにするのではなく、あくまでもシンプルに作られているところは、今見ると新鮮で好感がもてる。メーターの文字、シフトパターンの表示、空調パネルや各種スイッチのアイコンなどの色がオレンジで統一されているのもスマートだ。

肝心のターボIIのエンジンだが、スペックは最高出力が110ps、最大トルクは16.3kgmへと、元のターボに対して高められた。F1由来のPGM-FIをターボの制御(ウェストゲートバルブの制御)にも使ったり、空冷式インタークーラーを採用したりといった技術的な方策が、高性能化を実現。迫力に溢れたルックスだけでなく、ズバ抜けた高性能ぶりをアピールしたのがターボIIだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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