強烈な個性を放つデザイン
エクステリアのデザインについては、一目でヒョンデのモデルであることが分かる個性的なデザインとサイドのキャラクターラインが印象的で、前後のシームレスホライゾンランプやヒョンデのEVを象徴するピクセルグラフィックなども相まって強烈な個性を放っている。
またボディカラーはモノトーン6色、2トーン3色の9パターンが用意され、モノトーンカラーに設定されている「デニムブルーマット」というカラーは日本専用色となっている。
一方のインテリアは奇抜さを抑えた落ち着いたものとなっているが、12.3インチのカラーLCDクラスター(メーター)と12.3インチナビゲーションディスプレイを一体化した次世代インフォテインメントシステムなど、先進性はしっかり感じさせるものとなっていた。
もちろんエントリーモデルであっても先進運転支援システムの「Hyundai SmartSence」は標準搭載となっており、Lounge以上のグレードには、前方衝突防止アシストにステアリング操作のアシストがプラスされるほか、高速道路を走行時にウインカー操作のみで車線変更が可能な「高速道路ドライビングアシスト2」なども搭載される。
コナもアイオニック5と同じくオンライン販売が原則となるが、電気自動車をより安心して乗ることができるように「Hyundai Assurance Program」を全グレードで標準付帯する。
これは12カ月、24カ月、36カ月時の点検・車検時の基本料金、及び車検時の基本料金、完成検査費用、継続登録費用が無料となる「HEALTH CARE」と、万が一、ボディに損傷が生じた際に、1年に1回、バンパー、ドアミラー、フロントガラス、タイヤのうち1部位の修理を最大10万円まで負担する「STYLE CARE」が含まれるものだ。
中国のBYD「ATTO3」がライバル
実質価格300万円台で航続距離400km超のEVといえば、中国のBYDがリリースする「ATTO3」がコンパクトSUVスタイルで実質355万円、航続距離470kmとバチバチのライバルとなるが、モノグレードのATTO3に対してコナは4グレード展開となっており、上級グレードを狙うとコナが高くなってしまうところが悩ましい。
ただコナ(というかヒョンデ全体)の斬新なデザインには心惹かれるものがあり、インテリアの雰囲気などはいち早くBEVに興味を持つアンテナ感度の高いユーザーには刺さりそうな雰囲気がある。あとは乗り味がどうなっているのかが興味深いところなので、実際に乗ってみて最終的な判断を下したいところだ。
幸いにも今後は各地にあるショールームだけでなく、積極的に展示会や試乗会を実施するほか、カーシェアリングサービスやレンタカーとしてコナを導入していく予定ということなので、気になる人はそちらも合わせてチェックしてみてはいかがだろうか。