もっとも注目の10台とは
2023年11月5日まで東京ビッグサイトで開催されている「ジャパン モビリティショー2023」の会場にて、「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の第一次選考が行われ、ノミネートされた全34台のなかから上位10台が選ばれました。最終選考会に勝ち進んだ「10ベストカー」を紹介します。
アバルト500e
2023年10月28日に日本での販売がスタートしたばかりのアバルト500eが見事にテンベストに選ばれました。ちょうどメディア向けの個別の試乗会も開催されていて、いままさにホットな1台。AMWでも近々インプレッション記事を公開予定です。同じステランティスのグループからはフィアット ドブロもエントリーしておりましたが、残念ながらテンベストには残ることできませんでした。
BMW X1
ドイツのプレミアムブランドからは、BMWだけが唯一テンベストに残りました。M2、M3ツーリング、XMも34台のノミネートに名を連ねていましたが、Mモデルではなくて通常ラインアップ、それもエントリーモデルが勝ち残ったというのは予想通りの展開でしょうか。ちなみにX1は、ガソリンにディーゼル、さらにはEVと全方位的なラインナップとなっています。
マセラティ グレカーレ
ラグジュアリーブランドがテンベストに残るのは珍しいことですが、グレカーレはレヴァンテのいわば弟分的な存在。1000万円を切る車両価格でわかるとおり、拡販モデルという位置づけです。
フォルクスワーゲンID.4
身近な輸入車としてのいつの時代も愛されてきたフォルクスワーゲンからは、ポロGTIとID.4がノミネート。フル電動のSUVがテンベストに残るのは、時代の流れといったところでしょうか。
では、国産車でのテンベストを紹介しましょう。
三菱デリカミニ
発表とともに大きな注目を浴びたのがデリカミニ。いろいろなライフスタイルに合わせたカスタムも提案するなど、ユーザーに寄り添った販売戦略にも注目が集まりました。何より、軽自動車でデリカというブランドを使ったのがよかったですね。
ホンダZR-V
発表前から注目が集まっていたのがZR-Vです。ハイブリッドとガソリンから選ぶことができて、それぞれがFFと4WDからチョイスできます。欧州テイストが感じられるデザインに、300万円台からの車両価格も魅力的です。
トヨタ プリウス
プリウスがこんなにカッコよくなっていいんだろうかと思った人も多いハズ。Aピラーの傾斜はスポーツカーも顔負けです。先代プリウスからの乗り換えのユーザーは、ちょっとびっくりのスポーティな内装ですが、マーケティングより企業の攻めた姿勢が垣間見られて、近年稀に見る国産車です。
スバル クロストレック
スバルファンだけでなくとも、ちょっと気になるのがクロストレックの存在です。3つのカメラによるアイサイトを装備しての200万円台からの車両価格は、もはやバーゲンと呼ぶにふさわしいのかもしれません。
トヨタ アルファード/ヴェルファイア
発表前から、そして発表後もなにかと各方面で話題を提供してくれたアルファード/ヴェルファイア。休日の高速道路の渋滞では、先代アルファード/ヴェルファイアを何台も見かけますが、新型の姿を日常的に見るようになるのは、ちょっと時間がかかりそうですね。
日産セレナ
プロパイロット2.0を装備して、ハンズオフドライブを実現したセレナ。フロントマスクは、かつてのエルグランドを現代的に洗練したようにも見えます。日産からは唯一ノミネートされた1台が、どこまで健闘するか見守りましょう。
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さて、イヤーカーならびに各部門賞は、2023年12月7日に東京ポートシティ竹芝で行われる最終選考会にて発表が予定されています。最終選考会・表彰式の模様は日本カー・オブ・ザ・イヤー公式YouTubeチャンネルで配信予定です。