VIPカー専門誌の表紙も飾った実力者のカスタム
過去にVIPカー専門雑誌の表紙に採用された経験を持つ”ミクチャン”さん。日産Y32型「グロリア」、「ステージア」、メルセデス・ベンツ「S320 AMG」という車歴を経て、10年前にレクサス「LS600」を購入。本当は純正のまま乗るつもりだったが、最初に買ったY32型グロリアに乗っている頃から親しくしているKブレイクの大林代表の目に留まり、新作エアロ開発車両として決定したという。現在、レクサスLSオーナーに大人気の「ハイパーZEROカスタムGT」は、このクルマを通して誕生したのだ。そんなミクチャンさんの愛車を紹介しよう。
新作エアロの開発車両に採用
VIPカーに興味があり、LSオーナーであればKブレイクの外装キットについては知っている方も多いと思う。人気の理由はこだわりの造形にあって、そのラインナップは現在、JDMコンプリート、零式、ZEROカスタム、ハイパーZEROカスタム等、全7タイプを展開している。それぞれが個性的でさまざまなバリエーションが選べることも魅力だ。
そして、ミクチャンさんの愛車をベースに開発されたモデルは、この全7タイプの外装キットの中では一番過激なモデルとして有名なハイパーZEROカスタムGTだった。
すべてお任せにもかかわらず大満足の仕上がり
オーナーは、Kブレイクとは20年来の信頼関係があるので、ただクルマを預けただけ。どんな仕上がりになるかもわからないまま愛車を託したわけだが、完成したクルマを見た瞬間に「ニンマリ」。あまりのカッコよさにひと目惚れしてしまったと話す。
ミクチャンさんがとくに気に入っているのがフロントマスク。これまでのKブレイク製の外装キットはわりとシンプルにまとめたデザインが多かったが、このハイパーZEROカスタムGTでは、フラップを設けた2ピース構造と左右の大型ダクトによって迫力と凄みの両方を兼ね備えたフェイスチェンジに成功。
「バンパー交換のみのポン付けにもかかわらず、ワンオフエアロに匹敵する大胆なデザインには満足しています」
立体感のあるメリハリがポイント
また、サイドはフロントに比べてシンプルにまとめ、立体的な造形を強調。やりすぎない控えめなデザインによって、大径ホイールの引き立て役になっている点が絶妙だ。履かせているホイールはSSRエグゼキュータCV03Sの21インチモデルでオフセットがフロント9.5J、リア10.5Jだった。
一方、リアについてはバンパーサイドにダクトを設け、フロント同様に2ピース構造のリアアンダーディフューザーを装着。各セクションパーツの組み合わせはエッジを立てメリハリ感を強めることで主張。よりアンダー部を強調する形でリブを設けて造形を浮かび上がらせる手法も効果を発揮している。このリアに対して、トランクにマウントしたベタ付けウイングが良い意味で全体のスタイルをまとめ上げている。
これ以外にもマフラーはもちろんKブレイク製で、足まわりはユージーランドのSSキット+センサー改を装着。普段使いでも気を使うことなく走れるベストな車高を追求してセッティングを出していた。
ひときわ存在感のある1台
今回、このクルマに遭遇したのはVIPスタイルのイベント会場だった。そこには、つくり込んだVIPカーが勢揃いしていたわけだが、そんな強者たちが製作したマシンの中にあっても、Kブレイクデモカーとして生まれ変わったミクチャンさんのLSハイパーZEROカスタムGTは、特別な1台として注目すべき輝きを放っていた。