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【速報】アルファ ロメオ「33ストラダーレ」がイタリアで世界初公開! ひと目見ようとヒートアップ状態の会場からレポートします

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実

  • イタリア・ボローニャにて開催されたクラシックカーのトレードショー「Auto e moto d’Epoca 2023」でアンベールされることになった
  • 車両に付けられたクアドリ・フォリオ
  • アルファ ロメオ伝統のテレフォンダイヤルデザインの発展形
  • サイドは流線型のダイナミックなデザイン
  • ティーポ33/2ストラダーレのスタイルを現代に昇華したものとされているインテリア
  • ティーポ33/2ストラダーレのスタイルを現代に昇華したものとされているインテリア
  • 複雑な形状のヘッドライトが際立つ
  • ヒンジ付きバタフライドアが採用
  • 最高速度は333km/h、0-100km/h加速は3秒以下という走行性能を発揮する
  • ガソリンエンジンモデルは、最高出力620psを発生するV型6気筒3.0Lツインターボを搭載
  • 先代モデルの丸型テールライトを強く彷彿とさせる
  • 先代モデルの丸型テールライトを強く彷彿とさせる
  • ロベルト・ジョリート氏が、自らプレゼンターとして主要スタッフとともに登壇
  • アンベールの瞬間からプレゼンテーションの終了まで、FCAヘリテージのブースはまさしくヒートアップ状態に
  • 世界限定でわずか33台のみが生産される
  • ガソリンエンジンモデルは、最高出力620psを発生するV型6気筒3.0Lツインターボを搭載
  • サイズは全長4637mm×全幅1966mm×全高1226mm

ついに現実の車両がアンベール

伝説のスーパースポーツの復活版として、全世界のアルファ ロメオ愛好家やスーパーカーファンを震撼させたアルファ ロメオの新作スーパーカー「33ストラダーレ」は、2023年8月30日にオフィシャルフォトと概要、そして「ワールドプレミア」と称する動画が発表された。しかし、量産バージョン/プロトティーポ(試作車)問わず、これまで実車が公衆の面前に姿を見せる機会はなかったのだが、2023年10月25日~29日にイタリア・ボローニャにて開催されたクラシックカーのトレードショー「Auto e moto d’Epoca(アウト・エ・モト・デポカ)2023」の「FCAヘリテージ」ブースにおいて、ついに現実の車両がアンベールされることになった。

神の造形を現代に昇華した?

アルファ ロメオの新型スーパーカー「33ストラダーレ」は、そのアイコニックな車名にあやかって、世界限定でわずか33台のみが生産される。また、オーダー主が内外装のマテリアル/カラーはもちろん、パワートレインまで選ぶことができる専用プログラムを採用。ICE(ガソリン)版とBEV版からなる、2つのパワートレインが用意される。

ガソリンエンジンモデルは、最高出力620psを発生するV型6気筒3.0Lツインターボを搭載し、最高速度は333km/h、0-100km/h加速は3秒以下のパフォーマンスを発揮するとのこと。もういっぽうのバッテリーEVモデルは、システム最高出力750ps以上を標榜し、推定航続距離は450km(WLTP規格値)というスペックが発表されている。

しかしこのモデルにおける最大のトピックは、やはり往年の傑作「ティーポ33/2ストラダーレ」へのオマージュを全身で表現した、いわばセルフカバーともいうべきボディにあるといわねばなるまい。そもそも伝説の鬼才、フランコ・スカリオーネが手掛けた元祖ティーポ33/2ストラダーレは、時代を超えた圧倒的なプロポーションから、強烈な個性を感じさせるディテールまで、まさしく神の造形であった。いっぽう新生33ストラダーレでは、マセラティMC20との血縁関係は感じさせるものの、オリジナル版ティーポ33/2ストラダーレのデザイン要素が巧みに込められている。

たとえば、ドアの上部をルーフ中央まで回り込ませるとともに、そのヒンジを斜めに取り付け、上方に向けて開かせるというスカリオーネの天才的アイデアが再現されているほか、フロントスポイラーのすぐ上まで回り込む形状とされた巨大なヘッドライトカバーは、市販前に2台のみが製作されたプロトティーポの縦4灯ヘッドライト用カバーへのオマージュといえるだろう。くわえて、ティーポ33/2ストラダーレのスタイルを現代に昇華したものとされているインテリアについても、この目で確かめる日がようやく訪れたのだ。

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