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奥さまと出会った青春時代の愛車「クラシック ミニ」に復帰! 夫婦仲良くイベントに参加した感想は?

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一/堀口邦彦

  • ミニでさまざまなイベントを楽しんでいるという井上さんご夫妻
  • 1963年製オースティン ミニ。ボディカラーは純正色フェスタイエローだ
  • 1963年製オースティン ミニ
  • ボンネットには世界共通DGDのゼッケン
  • タックスシールも年式と合致。こうしたディテールは大事だ
  • ルーフキャリアに取り付けられたカーバッジ
  • 年式によりドアの取手は数種類ある
  • この年代のミニはスライドウインドウが使われている
  • 10インチのホイールとタイヤにハブキャップが組み合わされる
  • コンパクトなエンジンルームに850ccが積まれている
  • センターメーターには3つの計器が置かれたシンプルなインパネ
  • 内装は明るいブルー。シートには腰をいたわるクッションが置かれていた
  • イギリスにあった時代のナンバープレートが置かれていた
  • DGDに集まった参加車両たち
  • スタート地点の皆野ヤマブ味噌工場では、味噌汁とお漬物などが振る舞われた
  • 味噌汁とお漬物など地域色のある朝食に舌鼓を打つエントラント
  • スタート場所の提供だけでなく朝食などを振る舞ってくれたヤマブ代表の新井さん
  • 豆絞りもエントラントへの心づくしの記念品だ
  • 皆野椋神社で交通安全の祈願をしツーリングへ出発
  • 千鳥ケ淵を走るミニ
  • 神宮外苑ではテレビ取材もあった
  • ミニの前を走るのはモーリス マイナー、そしてTR4が続く
  • 1963年製オースティン ミニ。ボディカラーは純正色フェスタイエローだ
  • 皆野椋神社を背景に走るミニ。世界202都市で同時開催のDGD、日本らしさをアピール

日本初開催となった「ディスティングイッシュド・ジェントルマンズ・ドライブ」

オーストラリア発祥のチャリティーイベント「ディスティングイッシュド・ジェントルマンズ・ドライブ(以下DGD)」が日本で初開催されることになり、2023年9月24日(日)、クラシックカーに乗ってトラディショナルなファッションをまとった紳士淑女たちが、早朝より埼玉県北部にある皆野町に集結した。このDGDとは、男性の健康のための啓発活動として、世界66カ国202都市で同時開催された、前立腺がんの研究などの活動基金へのチャリティーイベントである。

子どもが独立したのでミニでクルマ趣味に復帰

朝の集合場所は皆野町のヤマブ味噌工場。集合した参加者たちには、秩父地域の郷土食であるお漬物が添えられた炊き立てのご飯に、お味噌汁をふるまい、イベントを応援してくれる。腹ごしらえが終わった参加者たちは、道路を挟んだ皆野椋神社にて、交通安全のご祈願を行い順次スタートだ。

その21台の参加車両の中にいるのが、フェスタイエローという淡い純正ボディカラーをまとった「クラシック ミニ」だ。この1963年製の愛らしいミニで参加しているのは群馬県在住の井上さん。今回の参加車両のなかで、850ccという一番小さな排気量だ。

井上さんの愛車の正式名称は「オースティン ミニ」。1959年にデビューし、その後ハイパフォーマンスである「S」などに発展していくクラシック・ミニであるが、その中でも最もベーシックなモデルである。

子どもの頃から憧れて、最初に乗ったミニは免許取得前に買ったという井上さん。その最初の愛車に乗っていた大学生の頃に奥様ひとみさんと出会い結婚。お子さんに恵まれたこともありクルマ趣味からは遠ざかっていたが、お子さんも独り立ちしたことから、5年前にこのミニを手に入れた。

それからは、青春時代と同じようにひとみさんとともに、全国各地で開催されているクラシックラリーなどに積極的に参加しているという。

現代の交通でも流れに乗って走れるのは名車の証

長野県で開催されている「コッパディ小海」へ参加して以来、イベントの楽しさに開眼したという井上さんだが、850ccしかないミニでのイベント参加は、現代の交通事情でハンデを感じることはないのだろうか。

「たしかに同じくらいのサイズの軽自動車より、少しだけ排気量は大きいのですが、スピードはもちろん敵いません、でもボディが軽いこともあり、気づけば流れに乗ってますし、想像されるよりも俊足なんですよ。しいて言えば、坂道などで前車に合わせてマイペースな速度調整ができないとき、ギアを1段落としたりの調整は必要ですね、小排気量を感じるのはそうした時くらいでしょうか」

クラシック ミニは自動車史においても間違いなく名車であり、井上さんの言うように、そうしたバランスは抜群なのだろう。

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