思い思いのカスタムモデルを紹介
山形県鶴岡市で、イタリア車の販売やカスタムを手掛けているROSSO Cars(ロッソカーズ)は2023年で設立20周年を迎えた。それを記念し、同年6月10日(土)~11日(日)に「ROSSO MOTOR FESTA 2023」を開催。今回は同イベントで気になったフィアット&アバルトオーナーを紹介しよう。
フィアット500スポーツ/ASSOのオリジナルパーツを多用
チンクエチェントにアバルトとイタリア車ばかりを乗り継いで早くも13年、5台目の愛車として初めてツインエアをチョイスした”ms06”さん。購入したきっかけは前車フィアット500Cが追突されてしまい、修理するかどうか悩んだためだったが、結果としてはツインエアに大満足しているという。
カスタムのポイントはASSOのオリジナルパーツを多用していることで、とくに気に入っているのが新作ホイールの「パルティーレ・クインディチ」だ。発売された直後に購入したが夏タイヤに組み合わせたいと思い、はやる気持ちを抑えながらひと冬を乗り越え今春にようやくお披露目。カラーはイタリアブルーのボディによく映えるホワイトで、リムエンドまで延びた細身のスポークがシャープさを引き立てる。あわせてフロントフェンダーにはASSOを筆頭に、アイバッハやビルシュタインなどのステッカーが並ぶ。
もうひとつのこだわりはマフラー。リアバンパーと合わせるためマフラーカッターを装着して延長、デュアル出しのスラッシュテールで静かに個性をアピールする。インテリアでは市販化される直前のプロトタイプを縁あって手に入れたという、ウッドのシフトノブが操作感もビジュアルもms06さんの感性にピッタリとのことだ。また世界にたったひとつだけという希少性も所有欲を刺激する。
納車されて1年半が過ぎた相棒は毎日の通勤に使うだけではなく、各地のイベントにも積極的に参加し道中のドライブも楽しんでいる。とくに2022年の末にASSOが主催した東北ツーリングは、行く先々で出会う風景を含め最高に面白かったとか。
今後は日々の街乗りやツーリングをより楽しく快適にすべく、サスペンションや吸排気系をさらにアップデートしつつ、ボディ剛性のアップといったカスタムにも意欲を燃やしている。イチ押しの「パルティーレ・クインディチ」は16インチながら、アバルトのブレンボ製キャリパーにも対応するので、将来的にはブレーキのチューニングまで見据えているのかもしれない。
ms06さんにとってのクルマとは趣味であることは当然として、自らの分身であり自己を映す鏡でありライフスタイルそのもの。事故という不運なアクシデントを乗り越えて出会ったフィアット500スポーツと、これからもカスタムにツーリングと新たな思い出を作っていくのだろう。