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N1仕様「R32 GT-R」が「名車再生クラブ」で蘇った! FSWを225キロで全開走行「当時よりエンジンは全然調子いい」

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TEXT: GT-R Magazine  PHOTO: 大西 靖

先達思想ぐためにも価値のある活動

今回のR32レストアを手がけた「名車再生クラブ」は、コアメンバー12名が中心となって運営されており、クラブのメンバーは毎年社内で募集をかけているという。毎回80名ほど集まるというが、今回は「R32スカイラインGT‒R」のレストアということで、100名以上が名乗りを上げたとのこと。中には現役R32オーナーも複数名いたそうだ。

普段はNTCで新型車の開発に携わっている面々だが、日産の過去の名車を自分たちの手で甦生させることで、当時の技術や車体の構造などを肌で感じることができる。日産の技術的なDNAを継承する意味でも大事な取り組みだと言えるだろう。

「予定よりも5カ月ほど時間がかかってしまいましたが、無事におふたりに乗っていただくことができてホッとしています。現在のクルマに比べてアテーサE-TSやパワステなどを油圧で制御している箇所が多いため、少し苦労しました。ボディは完全にドンガラにして鈑金と塗装を施したうえで、当時のロゴなどをすべて手作業で切り出して貼っています。昔の塗料よりも発色がいいせいか、『こんなにキレイじゃなかった』と言われてしまいましたが(笑)」

とコメントするのはクラブの代表を務める木賀新一氏。氏は現行型「エクストレイル」に搭載された世界初の量産可変圧縮エンジン「VCターボ」の開発者である。

「かつて世に送り出した名車を、今の日産の社員たちが知ることはとても重要だと考えます。技術的なことはもちろん、当時の開発者の思想を垣間見ることもできますし。R32はバブル期に開発されたクルマでもあるので、あのころはいっぱい開発費をかけていたんだなぁ、ということもよくわかりました(笑)。R32 GT‒Rはある意味、贅沢な作りのクルマです。間違いなく当時の最先端を行っていたと思います」

と語る。同クラブのポリシーとして見た目だけをキレイに復元するのではなく、当時の性能をしっかりと発揮できるが否かが重要で、レーシングカーの場合は「当時のスピードで走れる」ことを目指しているという。

ドライバーを務めた加藤氏のコメントにもあった通り、「当時よりも速い!」という最大の賛辞は、同クラブのスタッフにとって最も心に染みる労いの言葉になったであろう。

名車再生クラブのメンバー

(この記事は2022年12月1日発売のGT-R Magazine 168号に掲載した記事を元に再編集しています)

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