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開催地非公開の「福岡キューマルミーティング」に潜入取材! オジサン世代は懐かしく若者世代は新鮮な世代を超えたイベントでした

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

若手の交流の場としてミーティングの存在は必須

この福岡キューマルミーティングでたくさんのオーナーと話し、写真を撮らせてもらったことで分かったことがある。現行車などではなく、キューマル車のようなちょっと古いクルマに興味を持つ若手は、親世代の影響か、完全に自分の感性か。このいずれかに属するということだ。前者の場合は、決してクルマ好きな家族ではなかったとしても、「自分が子どもの頃に、親はこんなクルマに乗っていたな」という、良い思い出としての原体験を持っている人が多い印象。一方で後者は、「これがカッコイイ! これが可愛い!」という、自分の心の感性を揺さぶったクルマをわき目もふらずに追い求める人、というイメージだ。

そして両者に共通しているのは、好きになった愛車への情熱は、きっかけがどうあれ変わらない、ということだ。キューマル車は、車種によっては当時不人気過ぎて現存台数が少ない場合もある。対照的に、人気車種は当時の車両価格や価値を知る世代からすると、信じられないほど高額な価格設定になっているものもある。そしてどちらにも、パーツ入手や維持整備のコストの問題など、現行車にはない悩みがつねについてまわる。

それでも、彼ら、彼女らは、「自分が好きになったから!」という気持ちを力に変えて、日々SNSなどで情報を集め、仲間を増やしては交流を深めて、自分達にあったキューマル生活を送っているのだ。そのための交流場所として、福岡キューマルミーティングのような存在は必須なのである。

キャラバンなど

主催運営リーダーが福岡生まれの福岡育ちということで、イベント名に「福岡」と名付けられているが、いざフタを開けてみたら、九州地方を中心に全国からユーザーが集まった。しかも、「福岡だけでも、こんなにキューマル車が存在しているんですね!」と主催側が驚くほど、回数を重ねるごとに反響が大きくなっている模様。

「東京から参加してくれた方は、過去に僕たちの福岡のミーティングに参加してくれたことがきっかけで、東京キューマルミーティングを開催してくれているんです」

こんな事例もあることからも、この「キューマルミーティング」は、福岡を越えて、全国規模で波及する可能性と期待度を秘めているイベントだと感じた。

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