進化形GR Garageそれが“Diversity GARAGE”
“ダイバシティガレージ”と呼ばれるGR Garage GROW盛岡がオープンした。Diversityとは、日本語で“多様性”という意味。今回オープンした店舗は、トヨタ販売店ではない店舗になる。これまでのGR Garageとは、ひと味違った価値観で店舗展開をする。GR Garageが進化する上で、重要な鍵となる一歩になりそうだ。
(初出:GR magazine Vol.07)
モリゾウとの会話から実現したお店
「僕はモリゾウさんから、もっとモータースポーツファンを増やす活動に力を入れてほしいと常日頃から言われています。東北にGR Garageが少ないことを嘆いていたモリゾウさんに、半分冗談のつもりで『だったら僕がGRガレージを岩手でやりましょうか』と話したのが、今回のオープンにつながったんです」
と話す、レーシングドライバーであり、GR Garage GROW盛岡のオーナーでもある佐々木雅弘さん。もともと『カーショップ佐々木』というお店を経営していた佐々木さんだが、GR Garageを始めるにあたっては、相当の決意を持っていたようだ。
「東北エリアには、僕みたいにクルマ好きの人たちがたくさんいます。ただ、クルマをカスタマイズしたり、モータースポーツに挑戦したいと思っても、どこのお店へ行けばいいかわからないという人もたくさんいて、このお店は、そういう人たちの手助けになるようにしていきたいと思っています。正直、僕がこのお店にいられるのは、ひと月のうち数日だと思います。でも僕の想いを理解してくれている佐藤店長やスタッフが常駐していますので、みなさん気軽に遊びに来ていただきたいですね」と、佐々木さん。
クルマ好きの人たちの駆け込み寺のようなGR Garage
佐藤店長は、全日本ラリーにエンジニアとして帯同している確かな技術力のある方だ。モータースポーツ車両のハイレベルなメンテナンスから、ストリート向けのチューニングまで、幅広く相談に乗ってくれるという。
このお店ができる少し前、2023年6月25日に『オールトヨタ・グループフェスティバル2023』というイベントがトヨタ自動車東日本株式会社の岩手工場で開催された。発起人のひとりである佐々木さんは、
「正直、イベントを開催するまでは、消極的だった人がいたのも事実です。でも実際にレーシングカーが走っている姿を見てもらったり、同乗試乗などしてもらうと、みんな笑顔になってくれました。お客様はもちろん、スタッフのみんなも楽しそうにしてくれて、最初は消極的だった人たちも次第に喜んでくれるようになりました。開催することができて良かったと思っています」とのこと。
モータースポーツに挑戦したい人の味方になるだろう
少しでもモータースポーツの世界に触れると、その楽しさに気がつくということなのだろう。GR Garage GROW盛岡が誕生したことで、東北の地に新たなモータースポーツの灯がともったようだ。このことが良い刺激になり、東北のモータースポーツシーン全体が発展していくことに期待したい。
GR Garage GROW盛岡
所在地:岩手県紫波郡紫波町高水寺字稲村27-1
連絡先:019-676-2330
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日