後席の快適性のために走りや静粛性を成熟させた
後席の快適性を向上させるため、走りや静粛性にもこだわっている。新設計のプラットフォームの採用などにより、ボディのねじり剛性を従来型比で約1.5倍に。足まわりには瞬時に減衰力を切替えられるリニアソレノイド式アクチュエーターと、周波数感応バルブ付きAVSを備えて振動を軽減させている。そして、ドライブモードには後席の快適を優先させるリア コンフォートモードを用意し、停止間際の制動力配分をコントロールするスムーズストップ制御も備える。
また、静粛性では、音圧だけでなく音色やバランスを重視し、自然な静けさや森でくつろぐような心地よさに注力したという。タイヤ周辺のロードノイズやピラーまわりの風切り音、エンジンマウントの振動などの、ノイズの周波数帯と発生部位などを解析し改良や吸音材/遮音材/制振材の量や厚みを最適化している。
パワートレインは2.4L直4ターボに、フロントモーターと高出力リアモーター(eAxle)を組み合わせたハイブリッドのみを搭載。モーターを用いた4WDシステムのDIRECT4が前後駆動状態を最適化してくれる。また、最新の運転支援システム「Lexus Safety System+」を備え、安全性にも余念がない。
AMWノミカタ
先日登場したトヨタ「センチュリー」は、外観はまるでSUV。ラグジュアリーな車内空間を確保するとしたら、全高をたっぷりとったほうが都合がいい。ベントレーは「ベンテイガ」にロングホイールベースを用意することで、「フライングスパー」とは違うもうひとつのショーファードリブンを提示している。それはロールス・ロイスが「ファントム」だけでなく「カリナン」を用意してみせた手法と同じである。しかし、本気で高級ミニバンの境地を拓いたクルマはいまだかつてない。LMがその嚆矢になるか注目である。