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左足ブレーキの是非を問う! 踏み間違い事故を防ぐには、左足ブレーキが有効か考察してみました

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 青山義明/トヨタ自動車/AMW編集部

左足ブレーキは練習が必要

いずれにしても踏み間違いを防ぐ、という部分のみを取り上げれば、左足ブレーキというのが有効な手段であることは間違いない。過去に言われていた「アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んでしまったときへの対処は?」という問題も、スロットルバルブが電子制御化されたいまは、ほとんどのクルマがブレーキ優先制御となっているため、ブレーキとアクセルを同時に踏んだときにはスロットルバルブが自動的に閉じるようになっている。

もちろん、左足でのブレーキ操作には慣れが必要だ。急ブレーキから穏やかな制動まで、微妙な踏力のコントロールを、これまでやったことがない左足でおこなうというのは難しい。もし試してみたいという人がいるなら、まずは他車が入ってこない私有地や、ミニサーキットなどで練習をしてほしい。ミニサーキットで練習する場合には、リアウインドウにガムテープなどで「ナラシ」と貼っておき、他の走行車の邪魔にならないようにしていれば、踏力コントロールを存分に試すことができるだろう。

そこまでして左足ブレーキを使う必要があるのかどうかは、読者の判断にゆだねたい。現状のペダルレイアウトやシート形状では問題点もあるが、それだって慣れてしまえばなんとかならないわけではない。いや、わざわざ不自然な姿勢に慣れてまで左足ブレーキを使う必要はない、と判断するのももっともだ。

未来ではステアリングでアクセルとブレーキ操作ができる?

自動車メーカーは自動運転者開発との兼ね合いもあって、ペダルの踏み間違いには車両制御で対応していこうとするだろうから、この先わざわざペダルの位置を左足ブレーキ用にしたクルマをつくってくる可能性は低い。

そういえばジャパンモビリティショーに出展されていたトヨタの「ランクル250」は、ステアリングにスロットルレバーとブレーキレバーが装備されていた。オフロード走行では車体が大きく動くため、ハンドスロットルが有効となる場面があるので、それも見据えてのものかもしれないが、右手親指で押し込むことでスロットルが開き、自転車のようなレバーを握ればブレーキが利くというやりかたは、踏み間違いに対しても有効なはず。もしかすると将来的なクルマの操作は、こういうカタチとなっていくのかもしれない。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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