マジックで書いても拭き取ると消えるガラス
続いて紹介するのが「防汚+抗菌ガラス」。これはその名の通り、食べ物の油や化粧品、指紋などの汚れを簡単にふき取りしやすくする機能と、新型コロナなどのウイルスがガラスに付着しない機能を備えたもので、汚れが付きにくくてふき取りやすいのが魅力。試しにマジックインキのペンで書いてもガラス面にインキが乗らないので、簡単にふき取れていた。
すでに高級ミニバン(トヨタ「アルファード」)の後席用テーブルミラーに採用されており、今後はカーナビのパネルなどにも採用が広がるだろう。
コロナやレジャーの多様化で、車内で食事をすることも少なくなった昨今。ガラス以外にも「防汚+抗菌」機能を付けて! という声が聞こえてきそうな装備だ。
ガラスの透過性が切り替えられる
またNSGが建築用から提案している調光ガラスは「UMU(ウム)」の名で知られており、すでに実車でも採用実績があるもの。特徴は通常のガラスのように見えるところに微小な電圧を伝えて曇りガラスにできることで、景色が見たいところではクリーンに、何かに集中したいときには曇りガラスにすれば、より個室感が高まりそうだ。
プロジェクターを使えば画面の代わりにもなるので、例えば商用車のサイドやタクシーの前席と後席の区切りに使えば広告を投影できるだろうし、完全自動運転の時代となれば、フロントウインドウの内側に投影すれば巨大なスクリーンにもなる。
このほか、IRカット+スーパーUVカットガラスや透明発熱フロントウィンドウなども提案されていたNSGのブース。自動車メーカーが採用すれば今すぐにでも手に入る、最新技術が提案されていた。