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戦前のクルマでサーキットを楽しむベテランに直撃インタビュー! 自作木工でボートテールを作った「オースティン セブン」など4台を紹介

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一

  • 鈴木伸彦さんの1937年製オースティン セブン スペシャル
  • フロントはノーマルに近い雰囲気の1937年製オースティン セブン スペシャル
  • リアからの眺めがノーマルとは違ったボートテール形状となっている
  • オーナーの鈴木さん自身がDIYで木製の船を作る工法と同じ手法で作ったという
  • 30年ぶりに走行状態にしただけでなく各部をブラッシュアップ、DIYで行ったオーナーの鈴木伸彦さん
  • インパネもウッドでボートテールにマッチさせ、計器類も年式相応のものを使用。
  • 延長させたリンケージによりシフトの操作性をアップ
  • ラジエーターキャップには遊び心が見える
  • すべて自身の手で仕上げた鈴木さんの細やかさが各部から窺える
  • SUキャブレターにはファンネルを取り付けたいという
  • 点火系は同時点火させ、より良い燃焼としている
  • 「効かない」と言われるオースティン セブンのブレーキも取り回しを変更しバッチリ
  • 前後のブレーキバランスも調整式としてより効きの良いものとしている
  • 親子3代でこの日を楽しんでいた鈴木 潔さんファミリー
  • ラジエーターキャップから出ているのはなんと水温計
  • レーシングスクリーンを装着している
  • フィッシュテイルと呼ばれる形状のマフラーエンド
  • 給油口はレーシングタイプを採用
  • 必要最小限で視認性の良いインパネ
  • エンジンルーム
  • キャブレターはSU製
  • フリクションタイプのスポーツダンパー
  • MGを従えてコースを疾走する鈴木 潔さんのオースティン
  • 精悍なスタイルのリアビュー
  • アンソニーさんと愛車1934年製オースティン セブン
  • ウインカーは日本の交通法規に合わせた位置に装着
  • 水温調整用のグリルマフを装着したラジエーター
  • 荷室は少ないのでサイドバッグは重宝する
  • 真鍮製のガソリンタンク、磨き甲斐がありそうだ
  • ボディサイドにスペアタイヤを装備している
  • 幌にあるトリコローレはイタリアにあった証明だ
  • エンジンルーム全景、バッテリーは12ボルト化したという
  • 日常的使用とまでは言わなくても街乗りもするため、携帯ホルダーも装着
  • アルミのフレームにクッションを装着したシート
  • 津谷さん夫妻とオースティン セブン
  • それぞれ違ったスペシャルボディを持つオースティン セブン
  • ラジエーターキャップから出ている水温計は視認性抜群だそうだ
  • レーシングスクリーンを装備
  • 12ボルト化されオルタネーター発電としている、長い筒状のものはホーン
  • ドライバーからの視認性向上のため、インパネだけでなくボディも加工されている
  • ドライバー、コドライバーともに包み込むようデザインされたスペシャルボディ
  • 1周約2kmのフォレストレースウェイを楽しむ津谷さんとオースティン
  • 単純にカッコいいと思えるリアからの眺め
  • コーナーを立ち上がり駆け抜けるアンソニーさんのオースティン セブン
  • 美しいボートテールを持ったオースティン セブン スペシャル、コースを快走する

今年で100周年のオースティン セブンが7台集まりサーキットを走った

1923年から生産が開始された「オースティン セブン」は2023年で生誕100周年。イギリスで小型大衆車の普及に貢献しただけでなく、モータースポーツを身近な存在としたクルマでもある。千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「サイドウェイ・トロフィー」には、7台ものオースティン セブンが参加。今回は、それぞれ楽しみ方も多彩な4人のオーナーたちと愛車を紹介しよう。

1937年製 入手してから30年でようやく実動状態へ

「手に入れたのは30年くらい前なんですが、ずっとガレージに眠らせていたんですよ。数年前に、このイベントでオースティン セブン スペシャルが走っていたのですが、その姿にときめいてしまったんですよね。ブルース・マクラーレンが乗っていたスペシャルと似ていてカッコよかったです。同時に、あ! 自分も持っているんだった。よし動くようにするぞ! とそのときに決意しました」

それからは、自宅ガレージで約1年かけて作業を行い、実動状態へとしたというのは、静岡県から参加した鈴木伸彦さん。

ちなみに、ブルース・マクラーレンだけでなく、ロータスのコーリン・チャップマンや、マーコスのジェム・マーシュもオースティン セブンをベースとしたレーシングカーで、レーシングカーコンストラクターとしての道を確立していったのだ。

鈴木伸彦さんの1936年製オースティン セブンの外観で特徴的なのは、なんといっても木工でできているリアまわりだ。

「このリアの木工のボートテールですか? これも、まずは型を作って、それに貼り合わせた板をシェイプしてニス塗りで仕上げてます」

これまでも、1960年代のトライアンフなど数台を、自身の手でレストアを施したことのあるという鈴木さんであるが、戦前車はこのオースティン セブンが初めての作業だったという。

「オースティン セブンのブレーキは利きが悪いなんて話もありますが、前後のバランスをフロント重視に調整できるようにしたり、ブレーキシューを引くワイヤーの取り回しを変更したら、かなり良くなりましたね。邪道かもしれませんが、シフトのリンケージを作ったおかげで操作性も向上しましたよ」

レーシングコンストラクターとして確立していった先人たちと同様に、オースティン セブンを楽しみ尽くしたいという鈴木さんであった。

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