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戦前のクルマでサーキットを楽しむベテランに直撃インタビュー! 自作木工でボートテールを作った「オースティン セブン」など4台を紹介

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一

1937年製 お孫さんも一緒にサーキットへ来てイベントを満喫

そして、次のオーナーのお名前も鈴木さんで、家族3代でイベントを楽しんでいる鈴木 潔さん。長く英国車に親しみ、この1937年製オースティン セブンが初めての戦前車だという。

「手に入れてからはブリティッシュ・クラシック・マラソンというヒストリックカーラリーに息子と出場していますが、今年3年目にして初完走しました。今日はこれだけのオースティン セブンが並んで、なんともいえないですね」

と顔をほころばせていた。

1934製 街乗りも長距離ドライブもこなせるオースティン セブン

コマーやベッドフォードといった英国製のヴィンテージ・キャンピングカーの輸入や、日本製のモーターサイクルを英国へ輸出する仕事をしているという英国人のアンソニー・ハーディーさん。愛車はイタリアでボディワークを受けたオースティン セブン スペシャルだ。

「エンジンも手で下ろせるし、アナログ中のアナログのメカニズムだから、なんでも自分でできるのも魅力だね。クルマがどういうものかを教えてくれるのがセブンだよ。何かあってもシンプルだから、すぐに原因が分かるしタフだよ。先日も大間にマグロを食べにいったよ。ボクのセブンが日本で一番距離を走ってるんじゃないかな」

アンソニーさん、日常的にも使えるというオースティン セブンの伝道師としてこれからもアピールしていってください。

1929年製 お客のセブンのエンジンを組んだのが縁で自らもオーナーに

最後のオーナー、津谷文信さんはメカニック。以前にAMWで紹介した仙石さんのオースティン セブンのエンジンを組んだというきっかけから興味を持ち、縁あって手に入れたばかりという1929年製のセブンを持ち込んだ。

「家のまわりは走ってますが、コース走行は今日が初めてなので、様子を見ながら楽しみます」

とコースインしていった。緑ゆたかな袖ヶ浦のコースを走るオースティン セブンたち。その光景はまるで本国イギリスのようだ。それぞれが思い思いのペースで20分の走行を楽しんだ1日であった。

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