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ナイトライダー「ナイト2000」の「キット」の喋りまで完璧再現! R32「GT-R」から「トランザム」に戻った理由とは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

  • ナイトライダーのナイト2000レプリカ
  • ポンティアックのトランザムがベースになっている
  • ワンオフ加工を得意とする専門店を探し、そのお店とタッグを組んで、こだわりを詰め込んだナイト2000レプリカを完成させた
  • 運転席前のコンソールはナイト2000とまったく同じ作り
  • スイッチ類の配置はもちろん、形状、色までこだわって製作した
  • 内装までホンモノそっくりのつくり
  • 飛行機の操縦桿のようなハンドルで運転しているらしい。90度以上ステアリングを回す場面で少しだけ苦労するという
  • アメリカの中古車やレプリカ市場を徹底的に探し、ドラマで実際に使用されたクルマもあったが、高くて購入できずに断念したこともあったそうだ
  • 本物のナイト2000のホイールはエアロフィン的にパーツを装着させている。磯貝さんもそれに似せてカバーを製作し取り付けている
  • ナイトライダーファンなら思わず歓声を上げてしまうレベルの完成度だ
  • ナイトライダーのナイト2000レプリカのポンティアック「トランザム」と、オーナーの磯貝さん

『ナイトライダー』に登場したナイト2000を忠実に再現

1980年代に人気を集めた海外カーアクションドラマ『ナイトライダー』を覚えている人は多いだろう。「ハイ、マイケル!」でおなじみの人工知能「K.I.T.T.(キット)」を搭載するポンティアック「トランザム」ベースの「ナイト2000」と主人公マイケルがさまざまな事件に挑み、派手なカーアクションを繰り広げながら解決へと導くシーンの連続に、幼少期のわれわれはテレビのブラウン管前で釘づけにされた。そんな時代を先取りしたドリームマシンのレプリカを作ってしまった人物を今回紹介しよう。

アメ車がステイタスだった時代

現在48歳の磯貝さんは、中学生の頃にテレビドラマを見てからナイトライダーに夢中になり、そこからさまざまな物をコレクションするようになった。そして、いつかはナイト2000のようなクルマに乗りたいと思い続け、20歳の時にポンティアック トランザムを購入。早速、外装をナイト2000らしく見えるように自分なりにカスタム! だが、プロではないので、やれることは限られる。レプリカとはほど遠いレベルの仕上がりで、自分的にはあまり満足はしてなかった……。

けれども、この頃のアメ車はそれに乗っていることが特別だったので、ステイタス性が高く、憧れの眼差しで見られたことだけは良い思い出。この時代、クルマがその人の価値を表すバロメーターにもなっていたから、トランザムのようなアメ車は目立ちもしたし、みんな乗りたがってもてはやされた。

GT-Rでは満足できなかった

そこからR32「スカイラインGT-R」が登場すると、話題のクルマが気になってトランザムを下取りに出して購入。だが、このクルマでは満足することができず、再び趣味のクルマとしてトランザムを買うことを決意した。

磯貝さんは、次にトランザムに乗るなら、今度は中途半端な仕上げではなく、完全なナイト2000レプリカを求めたい。そんな想いからアメリカの中古車やレプリカ市場を徹底的に探し、良さそうな車両を探すことに没頭。いろいろなサイトを探してみるとけっこう似た感じに仕上げたマシンも出てきたが、作りが荒いこともあってアメリカでの購入はいろいろと考えた末に断念。

日本国内であらためて自分のこだわりを詰め込んだ劇中登場車を作る事を決意し、ワンオフ加工を得意とする専門店を探し、そのお店とタッグを組み、磯貝さんのこだわりを詰め込んだナイト2000レプリカを完成させた。

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