ホンモノそっくりにこだわった
2台目のトランザムでは、ドラマで活躍するナイト2000の登場シーンを徹底的に分析。フロントノーズに取り付けたナイトライダーのアイコンとなるランプの大きさ、レンズカット、光の動き、スピード、さらに独特の作動音までも再現し作り込んだ。
また、内装についても研究し、ステアリングはもちろん、運転席前のコンソールは、ドリームカーであるナイト2000とまったく同じ作りで、配置のほか各スイッチ類の形状、色までこだわって作ってしまった。
さすがに人工知能K.I.T.T.(キット)の搭載は無く、ドラマの中で演じられた気の利いた会話もできないし、自律運転機構も付いていない……。だが、キットの名セリフについては、音声データを収録し、流せるようにしている。また、凝っていたのが、この音声はセンターコンソールのバーディスプレイと連動してちゃんと動いている点だ。よくドラマでも登場したキットのしゃべりを視覚的に表現するモニター機能も再現していたから面白い。
たまにクルマのイベントで見かけることがあるナイト2000。じつは日本国内に好き者たちが作ったナイト2000レプリカは約40台ほど存在していると磯貝さんは教えてくれた。だが、似てはいるが、同じ仕様は1台もなく、細かいところでそれぞれのオーナーたちがオリジナルの個性を出している。ちなみに、磯貝さんの場合はガングリップのシフトレバーやクルマの横に掲げている旗がオリジナルの主張ポイントであると教えてくれた。