マイクロバスをベースにした国内最高峰のプレミアムキャンパー
2023年10月21日~22日に神奈川県のパシフィコ横浜で開催された「横浜キャンピングカーショー」で発見した気になるキャンピングカーをピックアップ。今回はマイクロバスをベースに架装した豪華キャンピングカーを紹介しよう。
キャンピングカーユーザー垂涎の豪華絢爛なバスコンキャンパー
みなとみらい地区にあるパシフィコ横浜で10月21日、22日に開催された横浜キャンピングカーショーには数多くのキャンピングカーが集結した。そんな会場内で発見したのがNUTSのブースにあったトヨタ「コースター」をベースにした巨大キャンピングカーBORDER BANKSだ。
BORDER BANKSのような車両は、バスやマイクロバスをベースにした通称「バスコン(バスコンバージョン)」と呼ばれるジャンルとなる。ベースとなっているコースターのキャビンから後ろは専用ボディを架装してあり、通常のコースターボディを使用したキャンピングカーよりもさらに広い空間を確保しているのが大きな特徴だ。
専用ボディを架装した全長6mオーバーの巨大な車体
NUTSでは2007年にフラッグシップモデル「BORDER」を発表して以来熟成を重ねてきたそうで、その後2015年にバンクベッド付きのBORDER BANKSに進化。それ以降も進化を続け、現在の姿となっているそうだ。 気になるサイズは全長625cm×全幅215cm×302cmとかなり巨大。ちなみにハイエースのワイドボディ、スーパーロング、ハイルーフ車で全長538cm×全幅188cm×全高228cmなので、BORDER BANKSがいかに巨大なボディであるかが判るはず。それだけ車内も広い空間を確保しているというわけである。
大人6人が就寝可能な広い車内を活かした快適空間
さて、気になる車内を見ていこう。内装はレイアウトによって数種類あるそうで、展示モデルはタイプTというレイアウトとなる。左側面のドアから中に入ると、正面がマルチルームとなっており、トイレが設置されている。その前方には対面のダイネットと本格的なキッチンが設置され、ダイネットはベッドに展開可能。
さらに運転席上部にはバンクベッドが設置されており、ここにも202cm×158cmのベッドスペースが広がる。ちなみに就寝時以外は収納スペースとしても活用できるそう。後部には左右にベッドがあるツインベッドで、中央を補助マットで埋めることで200cm×180cmのキングサイズベッドとなる。とにかく贅沢な内容だ。
大きなキャンプギアも楽々格納でき、収納スペースも充実
車内左右の側面上部には収納キャビネットが数多く配され、トイレの隣にはクローゼットも完備する。さらに一度車外に出て後部に回ると、側面と後部のハッチからリアベッド下に広がる巨大なラゲッジスペースにアクセス可能。ここだけで通常の乗用車のラゲッジスペース以上の容量を確保しているので、キャンプ道具はもちろんアクティビティの道具などを収納可能だ。
大型の車体にこれほどの充実装備を持つBORDER BANKS、気になる価格は1694万円(消費税込)とのこと。贅を尽くした内容を考慮すれば決して高くはないはずだ。