クルマ好きファミリーの理想的な姿
クラシックカーレビュー ITOIGAWAは基本的には車両展示がメインの静的なイベントであるが、イベント内イベントとして午前中には30台ほどのエントラントが糸魚川市内を舞台にした「ジョイフル・ラリー」にも参加する。このラリーに息子の恵太さんがドライバー、父親の晴夫さんがナビゲーターとしてフェアレディ2000で出走した。もちろんその間、スカイライン2000GT-Rの方は展示スペースでお留守番である。父親の晴夫さんはこのように話す。
「もともと2輪、3輪、4輪を問わず乗り物好きだったのですが、やはり日産車党だったのでかれこれ20年くらい前に知人の乗っていたスカイライン2000GT-Rを譲ってもらいました。で、その少し後にフェアレディ2000も増車したのです」
「ですから僕が物心ついたときには、すでに自宅にはフェアレディ2000とスカイライン2000GT-Rがあったんです。でも、子どもの頃はフェアレディ2000は苦手でした。だって暑い日だとアイスクリームは溶けちゃうし、帽子は飛ばされちゃうし(笑)」
と息子の恵太さんが続ける。
「恵太は一時、オープンカーがトラウマみたいになってたよね(笑)」
と、父の晴夫さん。それでも今では晴夫さん同様GT-RもSRもすっかり恵太さんにも馴染んで、どちらもお気に入り。今回のジョイフル・ラリーでもSR311のステアリングを握ったのは恵太さんだ。
「最近は親子揃ってイベントに参加することも増えました」
と楽しげに語る石川さん親子。クルマ好きファミリーの、ひとつの理想的な姿がそこにはあった。