同じMT車でもはじめは戸惑うことばかり
そんな令和女子には新鮮な部分がいっぱいのセリカ1600GT。いよいよ実際に運転してもらった。レースでも普段でもMT車に乗る佐々木選手だが、最初は少し戸惑ったようだ。
「アクセルに遊びがあって反応するポイントが奥なのと、シフトレバーの位置が独特でストロークも長くて発進も簡単にはいかないですね。普通に走っていても、キャブレター車だからか、アクセルコントロールに気を使わなきゃいけないし、ブレーキも奥まで踏まないと制動が始まらないので慣れないと思ったように止まれないです。あと何よりパワステが無くてハンドルが重いです!」
試乗序盤はそんな風に苦労していた様子であったが、慣れてくるとレーシングドライバーらしいコメントをしてくれた。
「やっぱり車体が軽いからか、今どきのクルマとは違った動きをしますね。信号待ちで止まるときも、荷重の移り変わりに重さを感じない印象で今のクルマにはない感触ですね。あとこれ、足まわり変わってますよね。思っていた以上にしっかりとした印象です」
今回お借りしたセリカ1600GTは足まわりがクスコ製の車高調に代わっていたが、それを当てるとは流石レーシングドライバーである。
50年前のキャブ車ならではの魅力とは
試乗終盤には「いいですねぇ~、欲しくなっちゃいます」と口にし、すっかりセリカに慣れた様子だった佐々木選手。
しかし、試乗全般を通して印象的だったのは「難しさ」だった模様。試乗を総括して振り返ると?
「まず、運転が難しいです! エンジン始動にもいろいろと気を遣うポイントがあって、暖気も必要なので“昔はこういったクルマを普段使いしていたなんて大変だったんだな”と思いました。でも、機械と機械がかみ合っている感じがあって、旧車ならではの魅力を感じ取ることができました。だけど運転にあまり余裕がなかったので、できれば助手席での体感もしてみたかったですね」
佐々木選手は今回の試乗でより旧車の魅力に目覚めた様子。次回はどんな旧車をドライブするのか? お楽しみに。
■佐々木藍咲選手のX(旧Twitter)アカウント:
https://x.com/Rami__seven