エンジンは650ccに拡大し毎日通勤に活躍
“ぱぱおくん”さんのクルマはもともと1970年式の500Lだが、その見た目はベーシックなF仕様とされている。室内ではメータークラスターやステアリングなど、一部のパーツはレーシーなアバルト製に交換してある。前オーナーの時代にすでにひと通り整備の手が入れられていたという現車のコンディションはご覧の通り上々。リアのエンジンフードのラゲッジキャリアも購入時に備わっていたもの。気分に応じて革製のクラシカルなトランクを載せることもあるという。
また現代の路上での使用も考慮して、エンジンは1972年以降のフィアット「500R」やフィアット「126」に搭載された594ccのものに換装し、さらに排気量を650ccに拡大。機関は好調で片道30分ほどの距離を毎日通勤に使っているという。
「高速でも90km/hで巡航できますし、夏場でも意外に問題なく走れます。ただ、娘を乗せると“周囲からの視線が気になる”と嫌がられますが(笑)」
日々の通勤以外にヒストリックカー・イベントや走行会などにも参加するという“ぱぱおくん”さん。イタリア車趣味の、ある意味「アガリの1台」ともいえるとフィアット500との蜜月は、これからも長く続いていくことだろう。