クルマの魅力を広めるべく地域に密着した活動を行う
多くの研究機関や大学が拠点を構える研究学園都市として知られる茨城県つくば市。美しく整備された緑が溢れる街並に2019年3月31日にオープンした「GR Garageつくば」。クルマの楽しさや走る喜びを伝えるべく立ち上げられた。(初出:GR magazine Vol.07)
イベントやレース参戦サポートなど多彩な活動を行っている
新車販売店を併設しない独立型の店舗となっており、幅広い年代のユーザー、車種が訪れる。「できるかぎりお客さまのニーズに応えていきたい」という思いから、車両販売やパーツ取り付けのみならず、イベントの主催やレース参戦サポートなど、多彩な活動を行っているのが特徴だ。
そのひとつがe-Motorsports。ガレージ内に併設されたAREA298(エリアつくば)では、グランツーリスモSPORTSを楽しめるシミュレーターを計6基設置。気軽にe-Motorsports体験ができる環境を整える。
茨城県とタイアップしてe-Motorsports TOYOPET GR CUPを開催するなど地域と密着した活動を行っており、週末には子供からシニア世代まで多くのひとで賑わう。地元の交流の場としての役割も担っている。
e-Motorsportsの取り組みに熱心なお店
茨城トヨペットレーシングチームとして2015年から参戦中のGR86/BRZ Cupでは、各店舗のサービスエンジニアがレースメカとして帯同しスキルアップを図るとともに、モータースポーツを通じてクルマの楽しさを知ってもらう狙いもある。ドライバーは中山雄一選手。今シーズンは10勝で3位、オートポリスでは4位に食い込む活躍ぶり。またレースに挑戦してみたいというお客さんをバックアップ。TGR Yaris Cupのエントリーから車両製作、現地対応まで手厚くフォローできる体制を整える。
茨城県は、eスポーツを盛り上げようと産学官が一体となり県をあげたプロジェクトとして取り組んでいる。2019年のいきいき茨城ゆめ国体では初となる全国都道府県対抗eスポーツ選手権が開催された。
店舗内には、e-Motorsportsの体験施設「AREA298」をオープン。グランツーリスモスポーツをよりリアルに楽しめる空間になっている。こちらは無料会員になれば年齢を問わずに誰でも利用できる。現在、会員は約220人まで増えているそうだ。
また「目指せ! e-いばらき 全国NO.1」を掲げるクラブチーム「e-NE(イーネ)」を立ち上げたほか、茨城県とタイアップしてe-Motorsports TOYOPET GR CUPを開催するなど、eスポーツの普及に力が入る。さらに子育て支援団体とタイアップした出張GRや、自動車整備専門学校、部活動の施設開放など地域に密着した活動を行っている。
リアルなモータースポーツ活動にも意欲的
もちろんバーチャルな世界のみならず、リアルなモータースポーツ活動にも意欲的だ。GT500ドライバーの中山雄一選手を起用し、GR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズに参戦。ディーラーメカ主体のチームとすることでスキルアップを図る。またTGR Yaris CupやDream Cupなどの参戦サポートを行うなど、さまざまな活動に取り組む。
さらに多くのひとにクルマで走る楽しさを知ってもらおうとスマイルサーキットミーティングやスマイルカートなどの走行会やイベントも主催。こちらは予約の受付を開始するとすぐに埋まってしまうほどの人気ぶりだ。モータースポーツを通じてクルマの楽しさを訴求し続けるGR Garageつくば。石川店長をはじめスタッフはみんなフレンドリーなので、気軽に訪れてみてほしい。きっと新しい発見があるはずだ。
GR Garageつくば
所在地:茨城県つくば市学園の森3-2
連絡先:029-859-5586
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、第1火曜日(一部月を除く)