茨城県・江戸崎商店街で「7th Show your VWs Meet@Edosaki Showtengai」が開催
雲ひとつない好天に恵まれた2023年11月19日(日)、今年も茨城県稲敷郡江戸崎の商店街を舞台に「7th Show your VWs Meet@Edosaki Showtengai」が開催された。当日は早朝から総勢約200台ものクラシック・モデルが集結。あたたかく和やかな雰囲気の中、愛車を囲んでワイワイと声を弾ませる参加者たちはもちろん、一緒に来たファミリーも1日中、ご当地グルメやフリーマーケットを楽しんだ。
参加台数は昨年の120台から200台にボリュームアップ
朝8時半の誘導開始とともに会場となる商店街に入ると、すでに物販エリアには見慣れたVWが並び、顔なじみのオーナーさんたちが開店準備に忙しく動いている。案内してくれたスタッフに「ここに停めてください」と誘導され、クルマを停める。さっそく展示準備を終え、パトロールを始めたオーナーさんたちに挨拶すると、「今年はずいぶん(隣との間が)広いね」とニコニコ顔だ。そう言えば、昨年は参加台数が120台と過去最高を数え、ちょっと窮屈にクルマを並べたことを思い出した。
冒頭で「クラシック・モデル」と紹介したのは、今回のイベントはいつもの空冷VWだけではなく、名だたる国産旧車も参加していたからだ。このイベントの中心人物である菊池さんによれば、
「今年は土浦市内にある旧車愛好家クラブ『バックヤードつくば』が中心となって運営している『昭和のくるま大集合』とコラボしてみました」
とのこと。その内訳はVWが150台で国産旧車が54台というから、昨年のほぼ倍。ものすごい台数のイベントになったものだ。
行政や地元住民のバックアップのもと展示エリアを拡大
この江戸崎の空冷VWイベントは、昨年もレポートしたように、町おこしの一環として始まった。多くの町の関係者がアイディアを出し合い、手作りで育てあげてきたアットホームな雰囲気がじわじわと人気に火を点けた。穏やかな街並み、あたたかい江戸崎の皆さんが丹精込めた手作りのおもてなし。そんな中、気心知れた空冷VW仲間たちとのんびり過ごせるのが、空冷VWらしくほのぼのとしてこの上なく心地良い。これに加えて今年は、あの頃が懐かしい国産旧車も一緒に参加してるというのだから、なおさらのことワクワク感が止まらない。
イベントの内容も規模も確実に進化した今年の江戸崎イベント。さぞかし準備も大変だったろうと、ふたたび菊池さんに聞いてみると、
「おかげさまでこのイベントも今年で7回目になりました。エントリー台数も過去最高になったので、昨年よりも展示エリアを拡大。催事の内容や会場レイアウトなど、何度もスタッフ全員で話し合いました」
「来場者もたくさん来られると思ったので、安全第一を最優先に警備員も増やしました。市や商店街、もちろん地元住民から力強い協力が得られたのが嬉しかったですね」
と、日焼けした顔を緩ませて答えてくれた。
内容も知名度も関東有数の旧車イベントに成長してきた
兎にも角にも涼しくなって、全国各地では毎週のように旧車イベントが開催され、どこもますますの盛り上がりを見せているが、ここ江戸崎のイベントは、いよいよもって、その内容、知名度ともに関東を代表する旧車イベントに成長してきた。
イベント終了の午後3時が近づくと、そこかしこで挨拶回りが始まる。「今日が今年のイベント納めだ」と1年の締めくくりをして回る人や、「また来週ね」と声をかけて回る人たちが商店街の雑踏を行き交う。帰りの高速道路でも、話したことない者同士が明るく手を振って別れていく。SNSでも早速ごきげんなレポートが流れていた。
みんな空冷VWが好きで、このイベントが好きで、そしてまた、ここに戻ってくる。いまから来年の江戸崎イベントが楽しみだ。