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フェラーリオーナーへの近道は「348」しかない! ほぼ未使用車が1000万円以下の謎は右ハンドルだから!?

フェラーリオーナーへの近道は「348」しかない! ほぼ未使用車が1000万円以下の謎は右ハンドルだから!?

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

出品車両はどれも低走行モデル!

そのコンディションの低さから、市場ではなかなか人気が盛り上がらない傾向にある348シリーズだが。今回ロンドン・オークションに登場した3台の348は、いずれもミント・コンディションともいえる。とてもそれが30年近くも前に生産されたモデルとは思えないほどのクオリティを保持したものだった。

まずは1992年式の348tsの1台は、右ハンドル仕様としてオーダーされたもの。シャシー・ナンバーとエンジン・ナンバーのマッチングはもちろん確認されている。驚くべきはその走行距離で、ファーストオーナーであるシンガポールのカスタマーは、登録することなく、オドメーターはわずかに179kmを刻むのみの状態にあった。

落札価格は6万4400ポンド(邦貨換算約1190万円)。そのコンディションを考えれば十分に魅力的な落札価格と考えられる。

もう一台の「348ts」も、やはり1992年式の低走行車で、こちらのオドメーターはわずかに130kmを示すのみ。ハンドル位置はやはり右だ。参考までにこちらの落札価格は4万8300ポンド(邦貨換算約890万円)という結果だった。

1994年式の348GTBは、それまでの348tbの進化形といえるもの。ラインナップとしては、フルオープン仕様の「スパイダー」が追加設定され、GTB、GTS、スパイダーの3モデル体制での販売が行われている。348tbから外観で特別な変更点はないが、フロントスポイラーやサイドシル、リアスポイラーなどがボディ同色となり、その姿はより高級感が増した。フロントグリルに跳ね馬のエンブレムが装着されたのも、この仕様変更時からのことだ。

ミッドのV型8気筒エンジンも排気量はそのままに、より高回転型の320ps仕様へと進化。5速MTもギヤ比の見直しが行われている。348GTBはその生産期間が約1年と短く、後継車のF355にその市場を譲ることになったため、総生産台数はわずか252台である。

今回出品された右ハンドル仕様は、そのうち14台しか存在しない。走行距離が181kmという数字で、4万8300ポンド(邦貨換算約890万円)という価格は、大いに魅力的なものに思える。

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