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もはやエンジンは主役にあらず!? レンジローバーの最高峰「SV」でPHEVの“上品”な走りを体感

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: タナカヒデヒロ

  • 13.1インチのタッチ式ディスプレイに機能を集約することで、スイッチ類の少ないすっきりしたインテリアに
  • サテンブラックのセラミックをはじめ、多彩なフィニッシュが用意されている
  • 後席部のセンターコンソールにはエアコンなどを操作するタッチパネルを内蔵する
  • セミアリニンレザーなどが用意されるが、軽量で肌触りの良いウルトラファブリック(Ultrafabrics)も選択可能
  • 後席左右にはリクライニングやマッサージなどの快適機能が備わる。ちなみにロングホイールベースには4人乗りや3列7人乗りの仕様が用意されている
  • SVイントレピッドにはアンスラサイトメッキのグリルやアクセントパーツを装着
  • 3リッター直6ターボにモーターを組み合わせ、システム最高出力510ps/最大トルク700Nmを発生する
  • 完全新設計のアーキテクチャー(MLA-Flex)は内燃機関モデルだけでなく、PHEVやBEVにも対応できるよう設計されているという
  • リアゲートにはハンドクラフトのセラミック製「SV」バッジが備わる
  • 2022年に5世代目が登場したフラッグシップSUV。2024年モデルから全グレードが電動化されるものの、現行登場時からPHEVモデルがラインアップされている

SVOが仕立てた超ラグジュアリィ仕様のPHEV

高性能モデルやビスポークを手掛けるSVOが仕立てた、レンジローバーの最高峰グレードのPHEVを、東京から京都までの長距離で試乗。上質な乗り心地、特にBEVとしてのライドフィールには特筆すべきものがあります。

手袋をはめて扱いたくなるような美しさ

都内某所でP510eを借り出した。マットなレッドカラーがシックに見えるあたり、さすがレンジの高質感である。

この個体、実はレンジローバーの最高峰グレードであるSVイントレピッドだったから、高質感も当然というものだろう。SVO(スペシャル・ヴィークル・オペレーションズ)が仕立てた超ラグジュアリー仕様の1つで、イントレピッドはなかでもスポーツ寄りのアクティブな仕様だ。もう1つ、SVセレニティという仕立てもあって、こちらはさらにシックなラグジュアリーを追求した。

エクステリア以上に注目したいのはインテリア。前後でシートのトーンや色味を違えたデュオトーンと呼ばれる演出が面白い。テスト車のシート素材はウルトラファブリックを使い、フロントが明るくリアは沈んだグレーというオトナの洒落たコーデだった。自分でこの仕様を選ぶにはかなりのセンスと胆力が要るだろう! いずれにしても手袋をはめて扱いたくなるような美しい見栄えの質感であることは間違いない。

車名の数字は最高出力を表すから、システム総合出力が510psということ。小文字のeはPHEVであることを示す。バッテリーの容量は意外に大きく、およそ40kWh。カタログ値で最大112kmをBEVとしてこなすというから、満充電にできる環境さえ身近に整っていれば、普段の使用でガソリンスタンドのお世話になることなどほとんどなくなるに違いない。実質的な電動走行可能距離は90kmくらいだろうか。それでも片道45km。普段使いには十分すぎる航続距離ではないか。

ガソリンスタンドに行かずに済むということよりももっと嬉しく思えたのが、BEVとして走った時のライドフィールだった。とにかく懐の深いしなやかな走りに徹しつつ、ほとんど完璧な静けさを実現した。威風堂々たるレンジローバーのドライブフィールに、この静々とした走りが凄まじくマッチする。ひとたびその心地よさを知ってしまうと、もうエンジンなどかかって欲しくないと思ってしまった。いやはや、なるほどこうしてエンジン大好き人間も洗脳されていくのだろう。次世代がBEVになっても、私はもう完全にウェルカムである。

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