2023年のコンチネンタルGT
この6カ月の20周年イベントの他にも、コンチネンタルGTを祝う出来事が今年は多く実施された。2022年には、コンチネンタルGTスピードが権威あるロブ・レポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2023年にはコンチネンタルGT V8 Sがカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。また、2023年2月に開催されたドイツのアウト・モトール・ウント・シュポルト アワードでも、読者投票でコンチネンタルGTが輸入ラグジュアリークラス部門賞を2年連続で受賞し、連覇を達成した。誕生して20年経つが、その魅力が衰えていないことに驚く。
4月の上海モーターショーで、1台限定のコンチネンタルGT Sがデビュー。マグネティックダークグレーメタリックで仕上げられたこのマリナー特注モデルには、記念バッジ、インレイ、初代コンチネンタルGTと3代目コンチネンタル GTのシルエットを重ね合わせた20周年記念のデザインモチーフが含まれている。
7月に開催されたグッドウッド フェスティバル オブ スピードでは、コンチネンタルGT ル・マン コレクション、特注のコンチネンタルGTCスピード、750psのバトゥール バイ マリナー限定モデルなど、W12エンジンを搭載したベントレーがサーキット疾走した。
また、大西洋を越えて8月に開催されたモントレー・カー・ウィークでは、コンチネンタルGTスピード バイ マリナーの1台が公開された。この車はサイプレスグリーンで仕上げられ、サドルレザーインテリア、バーウォールナットパネルは、2003年に生産された最初のコンチネンタルGTにインスパイアされたもので、シリアル番号200001のそのオリジナルの現車も一緒に展示され大きな話題となった。
12気筒エンジンの生産終了のニュースや、ヨーロッパでの8気筒モデルの受注終了などのニュースもあることから、現行のコンチネンタルGTも新しい世代にバトンを渡す時期なのかもしれない。コンチネンタルGTの輝かしい歴史を継承した次世代のモデルの登場を期待したい。
AMWノミカタ
コンチネンタルGTは未だに唯一無二のユニークなモデルだと思う。4シーターの全輪駆動でスーパーカー並のパフォーマンスを秘めながら、同時にクラフツマンの手作業によるラグジュアリーで無限の組み合わせを持つインテリアを備える。例えば、パフォーマンスとラグジュアリー、伝統と先進技術など相反する価値を同居させていることにベントレーのブランド、製品としての魅力があるのではないだろうか。