サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

フェラーリに間違えられた!? フィアット「バルケッタ」をあるはずないアバルト仕様に! エンジンはアルファ ロメオ!?

バルケッタのアバルトがあったら、こんな感じだろう、というモディファイを実践中

愛車の年代にアバルトがあったら

「フィアットピクニック」が2023年10月28日にボートレース浜名湖で開催されました。過去最高の約1400台、2500人ものフィアットオーナーが参加し、新旧フィアットが大集合。ここでは、“Yujikokoro”さんの1997年式フィアット「バルケッタ」を紹介します。

累計走行距離は9万9000km

イタリアンオープン2シーターモデルのバルケッタは1995年にデビューした。ここ最近、街中で見かける機会が皆無なので、その存在を忘れてしまっていた自動車趣味人も多いと思うが、バルケッタマニアの界隈ではまだまだ現役だ。

フィアットピクニックで出会ったYujikokoroさん(56歳)も熱心なバルケッタマニアのひとりだ。

「子どもたちが社会人になり、私が使っていた軽自動車を娘にあげ、息子にも別の軽自動車を貸したこともあって、クルマに乗って家族全員で一緒に出かけることがなくなりました。これまでの車歴を振り返ってみたら屋根が開くクルマを所有したことがなかったので、2人乗りのオープンカーを探すことにしました。他の人とかぶらないクルマにしたいな、と思ってアレコレ探してみたらフィアットがあったなと思い、バルケッタを買いました」

Yujikokoroさんによると、6年前に1台目のバルケッタとしてオレンジ色の1997年式・前期モデルを買い、GTウイングを装着したりして楽しく乗っていたが、元日にタイミングベルトが切れてしまいジ・エンド。翌日の1月2日に大手インターネットオークションにイエローの1997年式が出ていたので即決したそうだ。

「2台目のバルケッタは3年前に買いました。累計走行距離は9万9000kmです。タイミングベルトが切れた1台目はナンバープレートを返却しましたが、GTウイングを付けたままの状態でキープしています」

小舟っぽさが出るように工夫

オレンジ号をイジっていたのと同じようにイエローのバルケッタもモディファイしており、何かテーマがあるのですか? と伺ったら、愛車の年代にアバルトがあったら、きっとこんな感じになっていたはず、というイメージで作ったのだという。

むむっ、そういうことね、と思ってエンブレムをチェックしてみたら、見事にアバルトになっていた。アルファ ロメオのエンブレムも付いていたので、再びYujikokoroさんに伺ってみたら、笑顔でボンネットを開けてくれた。

「初期のアルファロメオ147と同じエンジンらしく、ツインスパーク用のエンジンヘッドを装着できるんですよ。このモディファイは安くできることで知られています」

過去にそんな話を聞いたことが無かったので、ボンネットが開いた瞬間に、あー、エンジンヘッドのカバーがアルファ ロメオなのでエンブレムを付けているのね、と思ったら、実際に稼働しているとのことなのでビックリしてしまった。

「以前はFC3S型のマツダRX-7やファミリアGT-Xなどに乗っていました。現在はダイハツ ハイゼットのトラックとバルケッタの2台体制です。バルケッタは、オフ会に行くときに乗っています。こだわりのポイントは、バルケッタがイタリア語で小舟を意味する言葉なので、小舟っぽさが出るようにプントアバルト用のサイドスカートを黒くするなど工夫し、スリムに見えるようにしています。オフ会でフェラーリと間違えた人がいたので、それが一番思い出深いエピソードですね」

クルマは人との出会いで人生を豊かにしてくれるもの、とも話してくれたYujikokoroさんは、これからもオフ会でツインスパーク用のエンジンヘッドを装着しているアバルト仕様のバルケッタの雄姿を披露してくれるだろう。

モバイルバージョンを終了